神戸にドローン研修施設 ミライト、自社操縦士も育成
電気通信工事のミライト・テクノロジーズ(大阪市)は、神戸市にドローンの操縦技術を学ぶ研修施設を開設した。外部から実習生を集め12月に本格稼働する。同社は電柱の点検や測量でドローンの運用実績を積んでおり、新たにドローン事業への参入を狙う企業を対象に技術を教える。自社の操縦士も育成し、2018年1月に現在の5倍の100人にする。

28日に研修施設を報道陣に公開した。神戸港のポートアイランドにあった研修所の敷地内にネットを張り、ドローンの実習スペースを設けた。座学を合わせた基本操縦コースを修了すると、業界団体の日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が認定する操縦士の資格が得られる。
研修期間は3~4日間で、料金は税別27万~32万円。空撮や測量などに特化した操縦技術も学べる。埼玉県と岡山県にも研修施設を設ける。
ミライト・テクノロジーズは東証1部上場のミライト・ホールディングスの中核企業で、通信インフラ関連工事や光ファイバーケーブルの接続工事などが主力事業。
10月にドローン事業部を新設した。自社で抱えるドローン操縦士の数としては国内最大規模になるという。センサーなどを組み合わせ建設業や農業、観光業の分野で事業を拡大する。同事業の売上高を22年度までに10億円に伸ばす。
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