静岡ガス、駐車場シェアに参入 12月サービス開始
静岡ガスは28日、駐車場シェアサービスに参入すると発表した。ITベンチャーの軒先(東京・千代田)と連携し、12月1日から開始する。静ガスの顧客である一般家庭や集合アパート経営者を対象に、未利用の駐車場や空き時間の登録を促し、業務や観光の利用者と幅広くマッチングする。2018年末までに、まず約500台分の駐車場確保を目指す。
静ガスは16年に参入した電気に加え、省エネ家電リースや水回りトラブルの駆け付けサービスなど、暮らしに関わる周辺事業を強化している。新サービスは「SHIZGASエネリアパーキング powered by軒先」で、家族構成の変化で駐車場が余っている顧客などに、遊休資産の活用を提案する。
主に静ガスが都市ガスを供給する静岡県中東部で営業をかける。大手事業者のカバーが薄い郊外の住宅地などにも設定する。利用者はスマートフォンで駐車場の位置の把握や予約、決済ができる。料金は1日500~1000円を想定しており、段階的に時間貸しにも対応する考えだ。
駐車場の提供者は初期投資なく副収入を得られる。静ガスは手数料として一部を受け取るほか、ガスを含めた顧客との関係強化の可能性を探る。