JCOM、格安スマホは21万件、電力は39万件に拡大
ケーブルテレビ最大手のジュピターテレコム(JCOM)は28日、2017年度上期の事業説明会を東京都内で開いた。格安スマートフォン(スマホ)の加入数が16年9月末の8万件から17年9月末は21万件と大幅に伸びたことを明らかにした。
電力小売りの加入数も16年9月末の12万件から17年9月末には39万件と大幅増となった。井村公彦社長は「予算を上回るスピードで契約数が増えている」と説明した。
同社は15年秋に格安スマホ、16年春に電力小売りを始めた。
一方、主力のケーブルテレビの加入数は16年9月末の369万件から17年9月末は375万件と微増にとどまった。米国では有料テレビの視聴サービスを解約し、インターネットの動画配信に乗りかえる「コード・カット」と呼ぶ現象が進んでいる。
井村社長は「米国ほどではないが、少しずつそういう動きが見えてきている。ただ18年度後半からの4K放送に対応することなどでケーブルテレビ業界には追い風が吹く。まだまだ成長できる」との認識を示した。