2019年6月19日(水)

メルケル氏、大連立に意欲 第2党と「対話の準備」

2017/11/27 22:39
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【ベルリン=石川潤】ドイツのメルケル首相は27日記者会見し、ドイツ社会民主党(SPD)との大連立について「対話を始める準備はできている」と語った。「重要なのは安定をもたらすことだ」と強調し、連立政権の樹立に意欲をみせた。同日会見したSPDのシュルツ党首は「あらゆる選択肢を排除しない」と述べ、大連立だけでなく閣外協力などの選択肢も探る考えを示した。

メルケル氏が強調したのは、ドイツだけでなく、欧州のためにも安定政権が必要との考えだ。マクロン仏大統領がユーロ圏改革を提唱するなか、「自らの立ち位置をはっきりさせることが求められている」と述べた。

キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を率いるメルケル氏は30日にシュルツ氏と会談する予定だ。メルケル氏は会見で「安定」という言葉を何度も繰り返し、秋波を送り続けた。「このような対話は常に妥協が必要」とも語った。

メルケル氏は9月の連邦議会選挙後、自由民主党(FDP)、緑の党と3党連立協議を進めたが、19日に決裂。SPDとの大連立が、安定政権を成立させるための最後の選択肢になっている。

シュルツ氏は「30日の対話がどのような結果になるかは誰も分からない」と指摘。大連立ありきの交渉には応じられないとの姿勢をにじませ、前のめりになるメルケル氏をけん制した。

シュルツ氏は当初、大連立を拒む姿勢だったが、党内で「再選挙を避けるべきだ」との声が高まり、方針転換を余儀なくされた。シュタインマイヤー大統領の説得もあり、メルケル氏との会談に応じることを決めた。

シュルツ氏は政権入りする場合、党員投票を実施する考えを改めて示した。一般党員にはSPDの独自色を発揮しにくくなる大連立に否定的な意見も多い。交渉が行き詰まり、再選挙になるリスクは残っている。

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