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日本のゴルフ存続の危機 いま私たちにできること
公益財団法人日本ゴルフ協会専務理事 山中博史

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2017/11/29 6:30
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今回はゴルフ界にとって大きな問題についてお話しします。

少子化とともに、年々ゴルフ人口が減っていることは皆さんもご存じのことと思います。ある調査によると、2016年にゴルフコースで1回以上プレーした人は15年に比べて210万人も少ない550万人だったそうです。実に27.6%の減少。ゴルフ人口はピーク時の2分の1以下になった計算です。

目を引くのは、ゴルフ人口の高齢化です。年代別の構成比は60代が23%、70代は30%。両方の年代を合わせた比率53%を上回るレジャーはゲートボール(63.5%)だけです。別の言い方をすると、ゴルフ人口の半数以上は60代以上だということです。そして25年には、ゴルファーの核をなす層である団塊の世代の人たちが75歳以上となってしまうことになります。

将棋の藤井四段。どの分野でも傑出したスターの存在が欠かせない=共同

将棋の藤井四段。どの分野でも傑出したスターの存在が欠かせない=共同

さらに問題なのが「ゴルフをやった」という参加率です。わずか5.5%で、前年から2.0ポイント減っています。特に前年は2ケタだった50代男性(15.8%→8.5%)と40代男性(11.0%→8.3%)が減少しています。これに加えて少子化問題があり、各競技では若い世代の取り込みを懸命に模索しています。このままでは「日本のゴルフ存続の危機」といっても過言ではありません。

日本ゴルフ協会(JGA)でもこうした事態を深刻に受け止めています。ゴルフという年齢・性別を問わず楽しめるゲームに親しんでもらうためには、どうしたらよいのかいろいろ知恵を絞っているところです。特に力を入れているのはどうやったら「若者がゴルフをやるようになるのか」「親が自分の子供にゴルフをさせようと思うのか」「ゴルフを始めた人が辞めずにプレーし続けるようになるのか」です。

まずは世界で活躍する選手育成

そのためには世界で活躍する選手、スターを育てることが欠かせません。これはどの分野でもいえることです。テニスの錦織圭選手、将棋の藤井聡太四段、フィギュアスケートの羽生結弦選手ら傑出したスターが登場することで、その競技に注目が集まります。これを機に、その競技をやろうという人が増える→競技人口が増える→関連産業が活性化する――という好循環で回るようになります。

ゴルフでいえば、かつてのAON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)、丸山茂樹、宮里藍、石川遼、松山英樹や畑岡奈紗に続く、次の選手が育つ土壌を整備することが欠かせないのです。

そのためには日本のゴルフ界が団結しなければなりません。今まで「JGAはアマチュア、プロは男女のプロ協会に、トーナメントはツアー機構に」とすみ分けてきました。ジュニアのころからJGAナショナルチームで育成した選手も、プロ入りしたら「JGAの手を離れる」というのが慣例になっていました。「プロになったら、一人で頑張ってください」というスタイルです。

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