2019年9月19日(木)

スペシャル

フォローする

最新技術でスポーツ創出 超人スポーツ協会の挑戦

(1/2ページ)
2017/11/27 6:30
保存
共有
印刷
その他

日々進化する技術を活用し、人間の能力をさらに向上させた新たなスポーツを生み出す取り組みを「超人スポーツ協会」(東京・港)が続けている。発足して約2年。生み出された競技は40以上で、最近では企業や自治体との連携も目立つ。目指すのは「五輪とパラリンピックをつなぐ第3のスポーツ」。障害の有無に関係なく後世まで楽しめるスポーツの創出に挑戦している。

「トコトコ心拍レース」は誰でも簡単に楽しめる

「トコトコ心拍レース」は誰でも簡単に楽しめる

11月11日。東京都渋谷区の地域施設「ケアコミュニティ・原宿の丘」の一室で3種類の見慣れないスポーツの体験会が行われた。小型の立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」に座席が着いた"乗り物"が動き回ったり、ローラーが無数についたスーツを装着した人が床を自在に滑ったり。そのうちの一つが「トコトコ心拍レース」。指に装着した小さなセンサーが心拍数を測定。数値の大小で付属の小型ロボットカーが動き、速さを競い合うという仕組みだ。

障害の有無関係なく平等に

足踏みし、手を振り回すなど心拍数の調節方法は自由なので、誰でも簡単に楽しめる。開発に携わった会社員の西部達矢さん(32)は「身体の差異に関係なく平等に遊べるのがポイント。よりスポーツらしくなるよう、改良を重ねていきたい」と説明する。

体験会は渋谷区などが共催のイベント「超福祉展」の一環で行われた。最新機器を利用した、従来の発想を超えた新しい福祉スポーツの創出が狙いだ。

10月に2回にわたって行われた会議では同協会メンバーや超福祉展の関係者をはじめ、様々な研究者、学生らが集まった。300近いアイデアから熟考を重ね、最終的に残ったのが冒頭の3つ。同協会共同代表で東大大学院教授の稲見昌彦氏は「障害者もそうでない人も一緒に楽しめるスポーツができあがった」と話す。

同協会は2015年に発足。20年東京五輪・パラリンピックの開催決定を受け、「日本が持つ優れた技術を使った新しいスポーツができれば、新たな文化として海外にもPRできるかもしれない」との稲見氏の発想がきっかけ。メンバーには元陸上選手の為末大氏や作家の冲方丁氏を始め、研究者、エンジニア、デザイナーら各界の著名人が名をつらね、意見交換が行われている。

同協会では競技を生み出す上で技術の活用に加え、全ての人が競技者として、また観客としても楽しめるという点を重視している。「歴史を振り返ってもたくさんの種類が創られ、楽しいものが残ってきた」と稲見氏。特に運動に日ごろ縁のない人たちに目を向ける。「彼らでも面白いと思うものができれば、スポーツに対する考え方も変わるはず」

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

五輪関連コラム

障害者スポーツコラム

電子版トップスポーツトップ

スペシャル 一覧

フォローする
瀬戸は6月の欧州遠征で自己ベストをマーク=共同共同

 12日に韓国・光州で開幕した水泳世界選手権。メダルラッシュが期待される競泳ニッポンは21日から登場する。競泳陣にとって、今大会は金メダルを獲得すれば来年の東京五輪代表に内定する、いわば五輪前哨戦。2 …続き (7/19)

2020年東京五輪のチケットの販売方法について発表する北島康介さん(東京都港区)=共同共同

 2020年東京五輪のチケット抽選申し込みが、公式販売サイトで9日午前10時から始まる。1人が購入できるのは最大30枚で、申込期間は28日までの20日間と決して長くはない。今から観戦したい競技種目や日 …続き (5/2)

 卓球の世界選手権個人戦が21~28日、ブダペストで行われる。来年の東京五輪で悲願の金メダルを目指す卓球ニッポンは、最強中国を相手に快進撃を続ける伊藤美誠(スターツ)が半世紀ぶりの、高校生になった張本 …続き (4/16)

ハイライト・スポーツ

[PR]

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。