2018年2月22日(木)

慈恵医大、ラットで腎臓作製 臨床応用に道

ヘルスケア
科学&新技術
2017/11/24 21:48
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 東京慈恵会医科大学の横尾隆教授らは腎臓のもととなる細胞から、尿を作る機能を持つ腎臓を作製する技術を開発した。ラットの腎臓になる前駆細胞をマウス胎児に注入するとともに、マウスの前駆細胞を薬剤で除去する工夫を加えた。将来は腎不全患者向けの腎臓の再生医療実現を目指す。

 成果は英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に発表した。腎臓再生では、様々な細胞に育つiPS細胞から腎臓のもとになる前駆細胞を作る研究などが進んでいるが、前駆細胞から尿を作れる腎臓の作製は困難だったという。

 研究チームは遺伝子を改変したマウス胎児の腎臓の前駆細胞がある場所に、ラットの前駆細胞を注入した。2種類の前駆細胞と、腎臓が育つ「ニッチ」という部分を一緒に取りだし、別のラットに移植した。その後、薬剤をラットに投与しマウスの前駆細胞を除去した。

 4週間後、ラットの細胞だけで構成される腎臓ができた。この腎臓は尿を作る機能も持っていた。今回はマウスとラットだが、研究チームはブタ胎児の腎臓の前駆細胞とヒトiPS細胞から育てた前駆細胞を活用し、臨床応用を目指す考えだ。

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