川崎市、独バイオ産業支援組織と経済交流の覚書
川崎市は24日、ドイツのバイエルン州でバイオテクノロジー産業を支援する非営利組織のバイオエムと経済交流を進める覚書を交わした。同州はミュンヘンを中心に医薬品メーカーやバイオ産業が集積している。川崎市は生命科学分野の企業や研究機関が集積する国際戦略拠点「殿町キングスカイフロント」の整備を進めていることから、双方で共同研究や情報交換を進める狙いだ。

バイオエムは300社以上の会員企業の資金とバイエルン州の補助金で運営。起業家の支援や、大手企業とベンチャー企業の交流の橋渡しなどを手掛ける。日本では2011年に大阪府の産官学で構成するバイオ推進組織、大阪バイオ・ヘッドクオーターと連携協定を結んでいる。
バイオエムの代理として覚書を交わしたバイエルン州駐日代表部のクリスティアン・ゲルティンガー代表は「川崎のキングスカイフロントは経済的にも学術的にも意義のある場所になると期待している。強力な関係が構築されることを喜ばしく思う」と述べた。