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ひねり技もAIが採点 富士通、体操で20年実用化

富士通は24日、体操競技をIT(情報技術)で見える化する技術説明会を開いた。3次元(3D)データから選手の複雑な動きをAI(人工知能)が解析して数値化する。審判や練習、視聴者向けの放送コンテンツへの導入を見込む。富士通研究所の佐々木和雄・ライフイノベーション研究所長は「体操10種目の動きに関するデータはほぼ取得できている。2020年の実用化を目指す」と述べた。

25日から群馬県・高崎アリーナで開催する全日本体操団体選手権を前に、公式練習でシステムを活用する様子を公開した。跳馬では、選手が飛んだ最高到達点を計算。試合の中継では視聴者向けにリアルタイムに表示する。

システムは自動車の車間距離を測る富士通研究所のセンサー技術やAIなどが基礎になっている。3Dセンサーが選手の動きをとらえ、1秒間に230万回のレーザー光を発射して反射光から対象までの距離を算出。次に大量の点の集まりである3Dデータから、AIが骨格の位置を推定し、手足の位置や関節の曲がった角度などを計算する。

白井健三選手のひねり技など、審判員が目視では判断ができないほど技が高度化しており、判定の長時間化や公平性の確保といった課題があった。富士通は16年5月から日本体操協会と共同開発を開始。動きのデータを蓄積した「技のデータベース」と照らし合わせて、選手の動きが正確かどうかの判断に生かす。カメラ映像と比べてリアルタイムに高精度なデータを取ることができる。

10月には実用化に向けた共同開発で国際体操連盟とも合意。初めて国際大会で外国人選手の動きのデータも取得できた。今後はつり輪やあん馬など種目別の特徴をデータベースに追加していくほか、判定ルールの数値化をすすめる。日本体操協会の遠藤幸一常務理事は「演技の優雅さやリズム感を数値化するのは難しいが、どこまで近づけるか期待している」と話している。

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