2018年2月26日(月)

フリーターの高学歴化鮮明 20代後半、大卒・院卒4割
理由「勉強・準備」が最大

2017/11/24 20:00
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 20代後半のフリーター経験者の4割が大卒・大学院修了者であることが、労働政策研究・研修機構(東京・練馬)の2016年の調査で分かった。11年の前回調査より13.4ポイント増加し、高学歴化が鮮明になった。担当者は「資格取得などのため一時的にアルバイトなどで生計を立てる『ステップアップ型』が増えているようだ」と分析している。

 東京都に住む25~34歳の男女8千人を住民基本台帳から無作為に抽出し、16年8~10月に郵送などで調査。過去3回分の調査対象だった25~29歳の回答(1256人分)について分析した。

 大卒・大学院修了者の割合は01年の11%から増え続け、16年は40.6%となった。研究担当者は、大卒者が増え、労働市場での価値が下がっていることも影響しているとみている。

 一方、高卒は01年に43%だったのが16年は18.7%に低下した。専門学校・短大・高専卒は16年が24%で、これまでの調査では2~3割台で推移している。

 フリーターになった最大の理由を聞いたところ「つきたい仕事のための勉強や準備、修行期間」が男性22.2%、女性15.1%で、男女とも最多だった。資格取得を目指した時期や海外留学の前後などにフリーターを経験していた。

 調査を担当した同機構の堀有喜衣主任研究員は、「ステップアップ型のフリーターが増え、高卒中心というこれまでのフリーター像とは異なってきている」と話す。「従来の職業訓練ではあまり想定していなかった高学歴者の職業能力形成をどうサポートするか、国などは検討すべきだ」と訴える。

 調査ではフリーターから正社員になった男女の割合も分析した。男性は77.4%が正社員になろうと試み、そのうち正社員になったのは6割強。女性は66.0%が正社員を目指し、実際になったのは4割だった。

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