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見る者を魅了 ガッツあふれる小兵選手の躍動
スポーツライター 浜田昭八

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2017/11/26 6:30
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 米大リーグにも“小さな巨人”がいる。2メートル近い長身選手がゴロゴロいる中で、アストロズの3番二塁のホセ・アルテューベが輝いている。なんと身長168センチ。日本の高校野球でプレーしても目立たない小兵選手だ。

 ドジャースとのワールドシリーズ第5戦で、元広島・前田健太に同点3ランを浴びせて日本のファンにも衝撃を与えた。小柄な内野手といえば小回りがきく1、2番タイプを思わせるが、フルスイングする強打者だ。

 もともと、ミートがいい打者。2014、16年の首位打者であり、今年も3割4分6厘の高打率で3度目のタイトルを獲得した。足も速く、32盗塁はア・リーグ3位。他球団の長距離砲と張り合うためにウエートトレーニングでパワーをつけ、今年は24ホーマーを放った。

仲間が認めるナンバーワン

 大リーグではシーズンオフに選手間投票で「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)」を決めている。それのア・リーグ野手部門で、同選手が2年連続で選ばれた。仲間に「ナンバーワン選手」と認められるのは、名誉なことだ。小柄なことに、なんのひけ目も感じていない様子は爽快だ。

 日本プロ野球でも選手の大型化は進んでいる。1980年のオールスター戦に出場した田尾安志(当時中日)の回想によると、「身長順に並んだセ・リーグで、173センチのボクより後ろにいたのは168センチのヤクルト・若松勉さんだけだった」。このころから、185センチ前後の選手が増えた。

楽天・美馬は強気の投球が魅力=共同

楽天・美馬は強気の投球が魅力=共同

 それでも、160センチ台の選手は今でもチラホラいる。167センチの左腕、ヤクルト・石川雅規はこれまでの16シーズンで11度、2桁勝利を挙げた。武器はキレのいい速球と制球のよさだ。打者の狙いを外すクレバーな配球に“ごまかし”はない。

 169センチの楽天・美馬学も強気の投球。13年の巨人との日本シリーズで2勝して最優秀選手(MVP)になった。公式戦では2桁勝利のカベに阻まれてきたが、7年目の今季、初めて11勝を挙げた。西武から移籍入団した1歳年長、32歳の岸孝之に対抗心を燃やした。小兵には負けん気の強い人が多い。背丈は関係ないといいながら、陰で鍛錬し、工夫している。

 野手ではともに167センチのDeNA・柴田竜拓、オリックス・西野真弘が頑張っている。柴田は今年後半、2番二塁に抜てきされた。左打ちの打撃はしぶとく、小技もこなせるので重宝に扱われている。

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