2018年9月19日(水)

ネット裏から

フォローする

見る者を魅了 ガッツあふれる小兵選手の躍動
スポーツライター 浜田昭八

(1/2ページ)
2017/11/26 6:30
保存
共有
印刷
その他

 米大リーグにも“小さな巨人”がいる。2メートル近い長身選手がゴロゴロいる中で、アストロズの3番二塁のホセ・アルテューベが輝いている。なんと身長168センチ。日本の高校野球でプレーしても目立たない小兵選手だ。

 ドジャースとのワールドシリーズ第5戦で、元広島・前田健太に同点3ランを浴びせて日本のファンにも衝撃を与えた。小柄な内野手といえば小回りがきく1、2番タイプを思わせるが、フルスイングする強打者だ。

 もともと、ミートがいい打者。2014、16年の首位打者であり、今年も3割4分6厘の高打率で3度目のタイトルを獲得した。足も速く、32盗塁はア・リーグ3位。他球団の長距離砲と張り合うためにウエートトレーニングでパワーをつけ、今年は24ホーマーを放った。

仲間が認めるナンバーワン

 大リーグではシーズンオフに選手間投票で「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)」を決めている。それのア・リーグ野手部門で、同選手が2年連続で選ばれた。仲間に「ナンバーワン選手」と認められるのは、名誉なことだ。小柄なことに、なんのひけ目も感じていない様子は爽快だ。

 日本プロ野球でも選手の大型化は進んでいる。1980年のオールスター戦に出場した田尾安志(当時中日)の回想によると、「身長順に並んだセ・リーグで、173センチのボクより後ろにいたのは168センチのヤクルト・若松勉さんだけだった」。このころから、185センチ前後の選手が増えた。

楽天・美馬は強気の投球が魅力=共同

楽天・美馬は強気の投球が魅力=共同

 それでも、160センチ台の選手は今でもチラホラいる。167センチの左腕、ヤクルト・石川雅規はこれまでの16シーズンで11度、2桁勝利を挙げた。武器はキレのいい速球と制球のよさだ。打者の狙いを外すクレバーな配球に“ごまかし”はない。

 169センチの楽天・美馬学も強気の投球。13年の巨人との日本シリーズで2勝して最優秀選手(MVP)になった。公式戦では2桁勝利のカベに阻まれてきたが、7年目の今季、初めて11勝を挙げた。西武から移籍入団した1歳年長、32歳の岸孝之に対抗心を燃やした。小兵には負けん気の強い人が多い。背丈は関係ないといいながら、陰で鍛錬し、工夫している。

 野手ではともに167センチのDeNA・柴田竜拓、オリックス・西野真弘が頑張っている。柴田は今年後半、2番二塁に抜てきされた。左打ちの打撃はしぶとく、小技もこなせるので重宝に扱われている。

  • 1
  • 2
  • 次へ

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

保存
共有
印刷
その他

プロ野球コラム

17年ドラフト会議

電子版トップスポーツトップ

ネット裏から 一覧

フォローする
3番丸、4番鈴木を中心に上位打線が固定された=共同共同

 広島のセ・リーグ3連覇達成が目前に迫った。近年では巨人が2012、13、14年に3連覇しているが、パ・リーグの3連覇以上は1990~94年の西武5連覇までさかのぼらねばならない。ドラフト制で戦力均衡 …続き (9/9)

これからの高校野球、春夏の甲子園大会はどう変わっていくのか=共同共同

 100回の記念大会を迎えた全国高校野球選手権大会が、酷暑の中で熱戦を展開している。この大会を取材するたびに、戦後間もないころ甲子園球場の外野席で観戦したときの思いがけないシーンを思い出す。
 北海道代 …続き (8/12)

打席でフルスイングするソフトバンク・柳田=共同共同

 プロ野球にはペナント争いとは別に、個人記録に注目する楽しみもある。さまざまな個人記録とタイトル争いが、ファンの興味を引きつける。記録好きの米国人らしい話題が、このほど米大リーグの公式サイトに現れた。 …続き (7/15)

ハイライト・スポーツ

[PR]