2018年9月26日(水)

性別決める鍵遺伝子発見 ミジンコで大阪大

2017/11/23 17:35
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 生息場所の個体密度や温度などの環境要因で性別が変わる微小生物「ミジンコ」の性別を決める鍵となる遺伝子を発見したと、大阪大の加藤泰彦助教(分子生物学)のチームが海外の科学誌電子版に23日までに発表した。性別は、ヒトは性染色体で決まるが、ワニやカメなどは周辺の環境要因で変わる。チームは「さまざまな生物の性決定メカニズムやその進化の解明につながる可能性がある」としている。

雄になるための遺伝子の働きを赤色蛍光で調べられるようにしたミジンコ(上)。赤い部分で遺伝子が活発に働いている(大阪大提供)=共同

 チームはこれまで、環境要因に刺激されて働くようになる、雄になるための遺伝子を発見。生物の遺伝子を改変できる「ゲノム編集」技術を使い、この遺伝子の働きを、生きたミジンコの体内で調べられるようにした。

 研究の結果、雄になるための遺伝子を活発に働くようにしているのは「ブリル」という遺伝子と判明。ミジンコの卵が生まれて約6時間後にブリル遺伝子が一時的に働くと、雄になるための遺伝子も活発に働くようになり、雄に特徴的な触角や生殖器の形成につながっていた。

 雌が生まれる卵の中でも、強制的にブリル遺伝子を働かせると、生まれた後の幼体に雄の特徴が現れた。

 ブリル遺伝子は、体内時計をコントロールする時計遺伝子の一つとして知られていた。

 加藤助教は「環境による性決定の仕組みはよく分かっておらず、少なくとも2つの遺伝子が連動していることが判明したのは大きな成果」と話している。〔共同〕

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