2017年12月15日(金)

宇宙で衛星が「鬼ごっこ」 19年にデブリ回収実験

スタートアップ
科学&新技術
2017/11/22 17:00
保存
共有
印刷
その他

 宇宙ごみ(デブリ)を除去する人工衛星開発スタートアップのアストロスケール(シンガポール、岡田光信最高経営責任者=CEO)は、超小型衛星開発のトップ企業である英サリー・サテライト・テクノロジーと協業して、2019年にデブリ回収の実証実験をすると明らかにした。

アストロスケールとサリー・サテライト・テクノロジーは協業の覚書(MOU)を結んだ=21日、英ロンドン、アストロスケール提供

デブリ回収実証衛星「チェイサー」。2019年前半にも宇宙に飛び立つ=アストロスケール提供

超小型衛星「ターゲット」。デブリのように回転したり不規則に動いたりする計画だ=サリー・サテライト・テクノロジー提供

 21日、ロンドンで開いた英国王立航空協会の学会で発表した。アストロスケールが19年前半に計画するデブリ回収の実証実験で、サリーの超小型衛星をデブリに見立てた「ターゲット」として活用する。「チェイサー」と呼ぶアストロスケールのデブリ回収衛星とサリーのターゲットを同時に宇宙空間に打ち上げ、チェイサーがターゲットを回収できるかどうかを実証する。

 サリーは、これまで大型の衛星を保有できなかったアフリカや東南アジアなどに超小型衛星を提供する英サリー大学発の企業だ。災害の監視や虫の大量発生を観測するなどで活用されている。これまで50基以上の衛星を打ち上げており、超小型衛星開発の雄だ。

 アストロスケールは、7月にANAホールディングスや切削工具のOSGなどから約28億円の出資を受けた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同研究も決まっている。11月28日には、ロシアのボストーチヌイ宇宙基地から、デブリの状況を探る観測衛星「IDEA OSG1」を世界で初めて打ち上げる計画だ。

(企業報道部 矢野摂士)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報