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10回連続で見届けた「地方競馬の祭典」JBC

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2017/11/25 6:30
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競馬に携わる仕事をしていると、「季節の変わり目をレースのスケジュールで感じる」ことがよくあります。弥生賞やチューリップ賞といったクラシックのトライアル戦で春の訪れを、札幌記念で夏の終わりを、毎日王冠や京都大賞典といった古馬のG2で秋の到来を、有馬記念が終わればもう年の瀬……という具合です。

満員となった今年の大井JBC

満員となった今年の大井JBC

ただ、それぞれのレースが行われる際、いつも現場にいるとは限らないのもこの仕事です。そんな中、私が毎年「秋が深まり、いよいよここから年末までは毎週G1であっという間」と、季節の変わり目を毎年「現場」で感じるレースがあります。それが、毎年11月上旬に行われる「地方競馬の祭典」JBCです。入社2年目から仕事、プライベートを含めて毎年現地でレースを見届け、気がつけば今年で10回連続となりました。今回はそんなレースで感じてきたことをいくつか振り返ってみます。

競馬版の球宴地方球場開催

入社後初めて現地で見たJBCが、2008年の兵庫・園田競馬場での第8回。レースはスプリントではバンブーエールが逃げ切りJpn1(G1級)初制覇、クラシックはヴァーミリアンがJpn1・G1で6勝目。ヴァーミリアンに騎乗していた武豊騎手は前日、秋の天皇賞でウオッカに騎乗してダイワスカーレットとの歴史に残る大接戦を制したばかり。「きょうは勝ったことがすぐにわかりました」という言葉が印象的でした。

08年に園田で行われたJBCクラシックを勝ったヴァーミリアン。翌年も勝って3連覇を達成した

08年に園田で行われたJBCクラシックを勝ったヴァーミリアン。翌年も勝って3連覇を達成した

当時、たまたま前日の日曜に京都出張だったため、滞在を1日延ばして現地へ足を運びました。園田に初めてG1級レースがやってくるということで、場内で現地事情に詳しい方々に聞いてみても「こんなに混んでいるのは記憶にないくらい」という大盛況。入場者数は2万2000人を超え、1日の売り上げも20億5584万900円で園田のレコードを更新という「祭典」にふさわしい一日でした。「地方のファンが大レースを生で観戦できる場は大変な熱気を見せる」と感じたこのJBCこそ「このレースを毎年現地で見たい」と思わせてくれた原点といえます。

同じようなことを感じたのが5年後、13年の金沢競馬場の第13回。こちらもG1級初開催で、以前に一度訪れたときとは全く違う雰囲気と熱気。加えて同年からレディスクラシックがJpn1に格付けされたため、「日本競馬史上初、1日にG1(Jpn1)3競走」実施となった場内は大変な盛り上がりでした。入場者数は今世紀に入って初の1万人超え、1日の売り上げも24億9749万6300円で金沢競馬のレコードを大幅に更新。やはり日本ダート界のスターが集まるJBCというレースが、コンテンツとしていかに優れたものかを示していました。

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