シャープ、天井設置型の空気清浄機を発売 照明と一体に

シャープは22日、照明器具と一体にした天井設置型の空気清浄機「天井空清」を発売すると発表した。直径62センチメートルの円形で、発光ダイオード(LED)照明の中心部と外周部分に12畳用の清浄機能を設けた。天井に設置するタイプの空気清浄機は業界で初めてで、リビングなど置き場所に困る人の需要を見込む。
空気清浄機の市場は伸び悩んでおり、2017年度の販売台数はPM2.5(粒子状物質)が話題になった12年度の3分の2程度になる見込み。家庭への普及が進み、未購入者の開拓が課題だが、同社ではリビングなどで置き場所を取るほか、配線コードが邪魔になり購入を手控える消費者が多いとみている。
想定価格は税別9万円前後。照明と清浄機を別々に買う場合と比べて割高になるが「省スペースというメリットが大きい」(担当者)と強調する。発売は18年1月20日。年間で1万8千台の販売をめざす。
今後は人工知能(AI)スピーカーなどと連動するクラウド機能の搭載も検討する。