2017年12月16日(土)

トーンモバイル、スマホで高齢者の健康管理

ネット・IT
ヘルスケア
2017/11/22 14:23
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 カルチュア・コンビニエンス・クラブ (CCC)グループで格安スマートフォン(スマホ)事業のトーンモバイルは22日、高齢者向け機能を増やすと発表した。利用者が服用する医薬品の情報を記録したり、過去の運動量などを分析して病気の発生率を数値化したりできる。高齢者の需要を獲得する。

説明するトーンモバイルの石田宏樹社長

利用者の歩数などを参考に疾患の発生率を数値で示す

 「高齢者の『健康でいたい』というニーズを満たす」。トーンモバイルの石田宏樹社長は同日の会見で強調した。12月から順次、販売する2機種に高齢者向けの機能を加える。第1の機能「お薬ナビ」は、シニアの「飲まなきゃいけない薬が多くて、何をいつ飲めばいいのか忘れがち」という悩みを解決する。

 調剤薬局で受けとった調剤明細書に印字されているQRコードをスマホで撮影すると、処方された医薬品の種類や服用回数などが記録され、服用時間になるとアラームが鳴る。利用者が3日間、飲み忘れると、事前登録している家族に通知が届く。調剤薬局の予約機能もある。

 第2の機能「お元気ナビ」は東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利医学博士の監修のもと、高血圧症や骨粗しょう症など「生活習慣に関わる10の疾患」の発生率を数値で示す。利用者の過去2カ月の歩数、年齢や体重などから割りだした活動量から疾患リスクを算出する。疾患の発生率を減らすため、歩数などの目標値を設定する。目標をクリアしたらTポイントを付与する。

 「スマホを使ってみたいけれど、使いこなせるか不安」といったシニアの声にも対応する。TSUTAYAの店頭で12月初旬、トーンモバイルのスマホ貸し出しサービス「おためしレンタル」を始める。

 現在はTSUTAYAの約60店でトーンモバイルの格安スマホを販売している。販売店で順次、1週間のレンタルを始める。スマホの利用経験のない高齢者の購入を促す。店舗にもよるが、当面は無料で借りられるようにする方針だ。

 トーンモバイルは高齢者や子供と、ターゲットを明確にして機能を充実させてきた。利用者は50歳代以上と10歳代が全体の約7割を占めており、いまのところ計画通りに消費者を取りこんでいる。

 一方、トーンモバイルのスマホを販売するTSUTAYAは約60店にとどまる。今後、どこまで取扱店舗を増やせるか。機能面だけでなく、グループを巻きこんだ販売促進策の工夫も求められそうだ。

(企業報道部 毛芝雄己)

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