JT社長に寺畠氏、新興国開拓へ 「次世代たばこ」課題

2017/11/21 23:00
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日本たばこ産業(JT)は21日、欧州子会社のJTインターナショナル(JTI)の寺畠正道副社長が2018年3月27日付で代表取締役社長に就く人事を正式発表した。巨額買収で世界4位に上りつめたJTだが、上位3社の背中は遠い。事業の多角化も進まない中、寺畠新社長にとってたばこ事業の新興国開拓などが急務となる。

「まだ参入していないホワイトスペースがある。たばこ事業は十分成長できる」。21日に都内で開いた会見で、寺畠氏は利益の約9割を稼ぐたばこ事業に成長の軸足を置く方針を強調した。

世界のたばこ市場は再編が進み、JTを含む上位4社で8割弱のシェアを占める。JTにとって大型買収で世界シェアを高める余地も狭まっている。欧州子会社で海外や新規事業を担ってきた寺畠氏は、成長に向けて新興国市場の開拓に意欲を見せる。

寺畠氏は直近2年でエチオピアやボリビア、フィリピンといった新興国のM&Aで陣頭指揮を執った。引き続き新興国でのM&Aなどで販売網の拡大を目指す構えだ。

愛煙家の減少が続く国内市場では、次世代の加熱式たばこの販売強化に乗り出す。ただ、同分野ではJTは出遅れており、米フィリップ・モリス・インターナショナルなど欧米企業が先行している。たばこ産業の構造変化をとらえた戦略も新経営陣には問われる。

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