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トルコリラが過去最安値更新、対米関係の悪化懸念膨らむ

【イスタンブール=佐野彰洋】21日の外国為替市場でトルコの通貨リラが続落した。トムソン・ロイターのデータによると、対ドル相場は一時1ドル=3.97リラ台と過去最安値を更新した。米司法当局が対イラン経済制裁に違反したとして起訴したトルコの実業家の公判を巡り、トルコのボズダー副首相が20日に「明確な陰謀」と米側を非難したことで、対米関係の一段の悪化懸念が広がっている。

リラの過去半年間の下落率は約10%と、主な新興国通貨のなかでも突出している。急激なリラ安は物価上昇や企業の外貨建て債務負担の増大などの悪影響を及ぼす。

トルコと米国は北大西洋条約機構(NATO)を通じた同盟関係にある。しかし、米国によるシリアのクルド人勢力支援やトルコが2016年夏のクーデター未遂事件の首謀者とみる在米イスラム教指導者の送還問題などを巡って対立が続いている。

米検察が起訴したのはイラン出身でトルコとの二重国籍を持つレザ・ザラブ被告。米制裁を迂回するためトルコから輸出した金でイランに天然ガスや原油輸入の代金を支払う巨額の取引に従事し、トルコ政権中枢への贈賄容疑で捜査を受けたこともある。

ザラブ被告が司法取引に応じ、エルドアン政権の汚職疑惑が再燃するとの観測が広がっているほか、制裁違反に絡み米当局がトルコの主要銀行に巨額の罰金を科すとの一部報道もリラ売りにつながっている。

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