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ムガベ氏、辞任表明せず ジンバブエ事態は混乱へ

【カイロ=飛田雅則】アフリカ南部のジンバブエのムガベ大統領(93)は19日夜(日本時間20日未明)に国民向けのテレビ演説で、辞任を表明しなかった。同国では国軍が蜂起し、ムガベ氏を拘束し辞任を迫っている。与党は20日正午までに大統領を辞任しなければ議会で弾劾手続きに入ると警告しており、ムガベ氏の進退を巡る混乱が続くのは必至だ。

ムガベ氏は演説で「与党の会合が数週間で開かれる。私はこの手続きを統括することになる」と語った。与党はすでにムガベ氏の党首からの解任を決めているが、これを拒否する姿勢を示唆。大統領としての進退については言及しなかった。演説の直前、ロイター通信など複数のメディアは、ムガベ氏が大統領を辞任することで合意したと報じていた。

ムガベ氏は「ジンバブエ国民の中で生じた対立を忘れ、解決する方法を学ぶ必要がある」と語り、ジンバブエの団結を訴えた。

1980年の独立以来、ムガベ氏は実権を握る。反対派の弾圧や選挙の不正疑惑がつきまとい、欧米から「独裁者」と批判されてきた。欧米から経済制裁を受け、経済は疲弊していた。

高齢のムガベ氏は健康不安を抱えるとされ、後継者が焦点となってきた。後継者の座を巡り、大統領夫人のグレース氏(52)と、ムナンガグワ第1副大統領(75)が対立。夫人への禅譲を画策し6日、ムガベ氏はムナンガグワ氏を突然解任した。ムナンガグワ氏は、軍と関係が深く、夫人の資質に問題があると見た軍の反発を招いた。

ムガベ氏は辞任を表明しなかったが、37年にも及ぶ長期独裁に国民の反発は強まっている。首都ハラレでは大規模デモが発生。大統領の進退を巡り、今後も混乱が続きそうだ。

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