民放連会長「法改正、反対せざるをえない」 NHK常時同時配信に対して
日本民間放送連盟の井上弘会長(TBSテレビ名誉会長)は17日の定例会見で、NHKが2019年の開始を検討しているテレビ放送をインターネットで同時に流す常時同時配信について「具体的な形が見えていない中で、時期ありきで放送法の改正に向かうなら反対せざるをえない」と述べた。
受信料収入をネット配信の投資にどの程度回すかなど不明確な点があることを指摘。井上会長は「こういった点を決めないままで議論はできない」と語った。
NHKは民放へ歩み寄りの姿勢を見せており、配信用のインフラの共用などにも応じる姿勢を見せている。ただ、「国民の納得もなく、費用が安くなるというだけで検討はできない」と井上会長は距離を置く姿勢を崩していない。
NHKにサービスの具体的な形を示し、国民に受信料をネット配信への投資に使うことに対する理解を求めるよう促した。