拓銀破綻20年 いつか来た道、内部対立は今も
未完の金融改革
[有料会員限定]
今から20年前、1997年11月17日、北海道拓殖銀行が経営破綻した。北海道開拓の精神を体現した国策銀行は戦後の民営化で巨大化競争に身を投じ、道外に活路を求めた結果、膨大な不良債権を抱えた。株式を上場し、収益を追い求める銀行すべてがいまなお陥りかねない構造問題がそこにはあった。
「北海道で収益がうまく出せないから東京に出た。拓銀の失敗はそこだ」。拓銀破綻時に大蔵省(現・財務省)で銀行課長を務めてい...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1326文字
関連キーワード