2019年6月18日(火)

エボラ出血熱の重症化予測、東大などが目印となる物質特定

2017/11/17 2:00
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東京大学の河岡義裕教授や米ウィスコンシン大学などのグループは17日、エボラ出血熱に感染した人が重症化しやすいかどうかを見分ける目印となるたんぱく質などを見つけたと発表した。エボラ出血熱は有効な治療法がなく、致死率が高い。症状が悪化しそうな患者に抗ウイルス薬などを優先して投与すれば、生存率を向上できる可能性がある。

エボラ出血熱は突然の発熱や筋肉痛などの症状から始まり、嘔吐(おうと)や下痢、肝機能障害などを起こす。2013~16年に西アフリカで大流行し、患者は2万8000人を超え、約1万1000人が死んだ。

研究グループは最も感染者が多かったシエラレオネの患者20人から血液を採取し、たんぱく質や遺伝子などを分析した。このうち11人は生存し、9人が死亡した。

その結果、死亡した患者は発症直後から、血液に含まれるL―スレオニンというアミノ酸の一種やビタミンDと結合したたんぱく質が生存者や健康な人よりも少ないとわかった。これらの濃度を測れば重症化の予測につながるという。

重症の患者は膵臓(すいぞう)障害が起き、膵臓の酵素が血液中に大量に分泌されることで他の臓器も傷つけて重症化したとみられる。白血球の一種の好中球が起こす免疫の異常が関わっている可能性もわかった。

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