2018年7月23日(月)

訪日客向け無料SIM ワメイジング、外国便の全空港に

スタートアップ
2017/11/16 15:57
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 訪日外国人向けアプリのWAmazing(ワメイジング、東京・港、加藤史子社長)は、外国人が入国後にスマートフォン(スマホ)をすぐ使える無料SIMカードの提供空港を増やす。20日に仙台空港と青森空港でサービスを始め、対象を成田などを含む6空港に拡大。2018年末までに外国との定期路線を持つ国内の全30空港でのカバーをめざす。利用者の裾野を広げ、スマホアプリを経由した観光や宿泊など訪日外国人(インバウンド)需要を喚起する。

WAmazing(ワメイジング)の加藤史子社長とSIMカードの専用機

 ワメイジングが16日、青森空港でのSIMカード配布を始めると発表した。仙台空港とあわせ、冬場の雪を見るために東北を訪れる層が増えるのを控えサービスを始める。東北の2空港が加わり、サービス対象は成田国際、中部国際、関西国際、静岡と6空港になる。今後は東京国際空港や他の地方の外国の定期便を持つ空港に広げる予定だ。

 同社のSIMカードは、来日前に利用者がアプリで個人やクレジットカードの情報、日本での旅程を登録し、日本の空港に設置した専用機で受け取る仕組み。SIMカード自体と500メガバイトまでの通信料金は無料で、観光しながらアプリで関連のサービスを利用してもらう。観光客がわざわざWi―Fiのある場所を探す手間が省け、観光中の移動や宿泊予約がスムーズにできるようになる。

 ワメイジングのサービスは現在、香港と台湾の利用者が対象で、これから中国本土も対応する計画。アプリのインストール件数は累計6万を超えた。足元は月1万5000件ペースでダウンロードが増えており、来年3月末で15万~20万件のインストールをめざす。

 同社はアプリの利用者を増やし、収益源を広げていくプラットフォーム型のビジネスモデルだ。加藤社長は「インバウンドの個人の自由な旅行をしてもらい、決済などにもサービスを広げていく」と語る。

 ワメイジングはリクルート出身の加藤社長が16年7月に設立したスタートアップ企業。加藤社長はリクルート時代に観光、レジャー関連に携わった経験を生かし、外国人にスマホで気軽に日本中を観光してもらいながら関連消費を促す仕組みを構築してきた。

 ワメイジングは設立から1年あまりの17年9月に融資を含めて総額10億円(うち株式8割)を調達した。同社への投資はANRI(東京・渋谷)とBEENEXT(ビーネクスト、シンガポール)のベンチャーキャピタル(VC)2社が主導し、ソニー系のソニー・イノベーション・ファンドやSBIインベストメント、みずほキャピタルなども応じた。加藤社長は「来夏ごろにも相乗効果が見込める事業会社を対象に次の増資を考えている」という。

(企業報道部 加藤貴行)

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