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運用効率を測るシャープレシオ(気になる投信用語)

2017/11/20 12:00
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投資信託に興味はあっても、専門的な用語が多くてとっつきにくい……。そんな投資初心者のために、「気になる投信用語」として、投信選びの参考になりそうな言葉の意味やデータの使い方などをわかりやすく解説する。

■シャープレシオとは

投信の比較に用いる代表的な指標のひとつとして、運用で取ったリスクに見合うリターンを上げたかどうかを測る「シャープレシオ」がある。数値が高いほど「より小さいリスクでより大きなリターンを上げた」ことを意味し、運用効率がいいことを示している。

横文字の名称で難しそうに見えるが、米国の経済学者であるウィリアム・シャープ(William Sharpe)が考案した比率・割合(レシオ)なので「シャープレシオ」と呼ばれる。

■どちらが運用効率のいい投信?

投信Aと投信Bを比較してみよう(図A)。過去3年の運用で得られたリターン(基準価格の上昇率)はどちらも10%で変わらず、どちらを買っても優劣はないと考えがちだ。

しかし、基準価格の振れ幅を示すリスク(標準偏差)は投信Aの方が小さい。つまりリターンは同じでも、Aは「緩やかに上昇した投信」、Bは「乱高下しながら結果的に上昇した投信」と言える。基準価格が上がったり下がったりを繰り返す投信Bに対し、値動きが安定している投信Aは運用効率が良く、投資家が比較的安心して投資できる。

■シャープレシオの計算式

運用効率がいい投信を探すのに便利なのがシャープレシオだ。わかりやすく単純化した計算式は以下の通り。

<計算式>シャープレシオ=(リターン-無リスク利子率)÷リスク

リターンは一定期間における基準価格の騰落率(平均リターン)、リスクは標準偏差。無リスク利子率には無担保コール翌日物や国債などリスクのない資産の金利を当てはめることが多い。最近は超低金利が続いているので無リスク利子率を省略し、単純に「リターン÷リスク」の簡略式でもほぼ同じ答えが導きだせる。

シャープレシオは高いほうが望ましいとされる。分母のリスク(基準価格のブレの大きさ)がより小さく、分子のリターンがより大きいことを意味するからだ。

■使い方に注意点も

シャープレシオを使って投信を比較する際に、気を付けたい点がいくつかある。まずはリターンがマイナスの投信。リターンがマイナスだと、リスクが大きいほどシャープレシオの値が高くなる(評価が良くなる)ので注意が必要だ。

また、その投信が「ハイリスク・ハイリターン」か「ローリスク・ローリターン」かの判別ができない。例えばリターンが20%でリスクが20%の投信も、リターンが3%でリスクが3%の投信もシャープレシオは1程度になるからだ。

算出に使う平均リターン、標準偏差はともに過去の数字で、将来も同じ状況が続くとは限らない点にも留意が必要だ。

(QUICK資産運用研究所 大沢崇)

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