2017年11月24日(金)

北九州の殺人事件で一審裁判員判決を破棄 福岡高裁
「精神状態の影響の審理不十分」

九州・沖縄
社会
2017/11/15 10:30
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 同居する姉の交際相手の男性を殺害したとして、殺人罪に問われた荒木実成被告(48)の控訴審判決で、福岡高裁(山口雅高裁判長)は15日までに「被告の精神状態が犯行に与えた影響についての審理が不十分」として、求刑通り懲役15年とした福岡地裁小倉支部の裁判員裁判の一審判決を破棄し、審理を地裁に差し戻した。

 一審判決によると、荒木被告は昨年2月、居候していた北九州市八幡西区の姉宅で男性と口論になり、顔面を殴られたことなどに腹を立て、包丁で男性の胸を突き刺して殺害。被告は統合失調症だったが、一審判決は殺意や責任能力があったと認定して求刑通りの判決を言い渡した。

 山口裁判長は判決理由で「被告の言動に統合失調症などの症状が介在していないとは言い切れない。一審は責任能力の有無の観点だけから判断しており、被告の精神障害が事件に多少なりとも影響していたかという観点からの尋問が行われていない」などと指摘。量刑判断が適正でないとして、審理をやり直すよう命じた。

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