2017年11月20日(月)

東アジア首脳会議、北朝鮮批判強める トランプ氏は欠席

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2017/11/15 0:38
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 【マニラ=小谷洋司、鈴木淳】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、米国、中国など18カ国の首脳は14日、フィリピンの首都マニラで東アジア首脳会議を開いた。北朝鮮による核・ミサイル開発への懸念が相次いで表明された。北朝鮮の行為を「大量破壊兵器の開発」と強く非難する議長声明を発表するようだ。

 初登場になるはずだったトランプ米大統領は会議直前の首脳昼食会に出たが、会議を欠席した。議長声明案は北朝鮮が開発する核兵器や化学兵器、弾道ミサイルを列挙したうえで「大量破壊兵器の開発を非難する」とする内容。核・ミサイル開発の「完全かつ検証可能で後戻りできない形での破棄」を求めている。

 議長国フィリピンのドゥテルテ大統領は14日、ASEAN関連首脳会議後の記者会見で「北朝鮮を巡る危機が迫っているが、戦争を始めるわけにはいかない」と語った。

 日本政府関係者によると、首脳会議で安倍晋三首相は「北朝鮮から開発を断念するので話し合いたいと言ってくる状況に追い込む必要がある」と圧力強化を訴えた。多くの首脳が北朝鮮問題を国際社会の平和と安定への脅威だと批判した。

 2016年9月にラオスで開いた前回の議長声明は「朝鮮半島の最近の情勢への深い懸念を共有」との表現にとどまっていた。その翌日に北朝鮮は5回目の核実験を断行し、17年9月に水爆実験と称する核実験をした。

 2月にはマレーシアで金正男氏が殺害された。北朝鮮の関与が強く疑われ、ASEANの対北朝鮮感情は急速に悪化した。北朝鮮の脅威の高まりを受け、14日夜にもまとまる議長声明は厳しい内容になりそうだ。

 初のアジア歴訪に臨んだトランプ氏は、10日のベトナムでの演説で「北朝鮮が武力に頼ることは、(地域の)危険を増やす」と非難。マニラで13日に開いた日豪首脳との3者会談でも北朝鮮への圧力をあらゆる手段で最大限まで高める方針を確認していた。

 トランプ氏が会議を欠席した理由は明らかにされていないが、2時間近い会議の遅れも一因とみられる。会議直前の首脳昼食会には出席した。アジアの主な首脳が一堂に会する国際会議を突如欠席したことはアジア軽視とも受け取られかねず、今後のアジア外交で尾を引く可能性もある。会議にはティラーソン国務長官が代理出席した。

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