2017年11月19日(日)

東京都杉並区、公道で自動運転の実験

東京
2017/11/15 1:00
保存
共有
印刷
その他

 東京都杉並区は東京大学などと連携し、2018年1月に区内の公道で自動運転車の走行実験を行う。住宅街の区道などを使う計画だ。道幅が幹線道路に比べ狭いうえ、歩行者や自転車、駐停車している車両も多い状況下で走行データを収集し、自動運転の実用化につなげる。

杉並区が所有する高精度の3D地図(イメージ)

 実験には東大のほか、自動運転の技術開発を手がけるアイサンテクノロジーや測量会社の第一航業(東京・杉並)が参加する。区は12月に各者と実験に関する協定を締結する。区によると、住宅街の公道を利用した自動運転実験は都内で初めて。

 実験は1回当たり2時間程度で、数回実施する予定だ。ルートの一案はJR荻窪駅から荻外荘(てきがいそう)公園や大田黒公園の付近などの住宅街を通る約2キロメートルの区道。運転者がミニバンをベースにした自動運転車に乗って走行する。区は実験に必要な高精度の3次元(3D)地図を所有しており、これらの地図データを提供する。

 自動運転レベルは技術に応じて5段階に分かれている。実験では緊急時を除いて車に運転を任せることができる「レベル3」の車両を使う。高速道路などにはない障害物や歩行者の急な飛び出しなどが想定される住宅街の道路で走行データを収集し、自動運転車の性能向上につなげる。

 杉並区は土地の所有者や地番を確認する地籍調査などに使うため、独自の3D地図を11年度に作製した。こうした地図データを持つ自治体は珍しく、アイサンテクノロジーが走行実験への協力を申し入れた。区は車両の整備スペースも用意する。担当者は「区が持つインフラを生かし、交通事故の低減や渋滞の緩和につなげたい」としている。

 都内での自動運転車の走行実験は自動車メーカーが高速道路を使った事例がある。国や都なども羽田空港周辺での走行実験を計画している。

今なら有料会員限定記事がすべて読めます!
電子版10日間無料お試しキャンペーンは11月20日まで!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!

関連キーワードで検索

杉並区アイサンテクノロジー第一航業東京大学



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報