2017年11月19日(日)

核のゴミ処分地説明会、全国で学生39人不適切動員
1万円程度の謝礼など約束

環境エネ・素材
東京
科学&新技術
社会
2017/11/14 19:33 (2017/11/14 22:46更新)
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 原子力発電環境整備機構(NUMO)は14日、原子力発電所で使い終わった燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の処分地選定に向けて各地で開いている説明会で、謝金などを支払うとして学生39人を不適切に集客していたと明らかにした。

 不適切な集客があったのは東京、愛知、大阪、兵庫、埼玉の説明会。6日に埼玉県で開いた説明会では、1万円程度の謝礼を約束して学生12人を集めた。NUMOは当初、支払ったと説明していたが、会見で実際には支払っていないと説明した。他の会場では、学生サークル向けに活動場所や印刷物の提供を約束するなどして27人を集めていた。

 NUMOは説明会事業を広告会社に委託。不適切に動員したのは再委託先で、学生向けの広報活動を担当しているという。説明会は全国10会場で学生を含めて799人を集めた。

 NUMOの宮沢宏之理事は「処分地への理解を得ていくなかで、信頼性を失いかねない。管理面での責任が問われる」と話した。今後も説明会は続けるが、日程などに影響が出る可能性がある。

 経済産業省は7月末に、最終処分場の候補地になり得る地域を「科学的特性マップ」と呼ぶ全国地図で示し、住民向けの説明会を始めている。不適切な説明会が発覚したことで、候補地の選定が混迷する可能性もある。

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