2017年11月24日(金)

北大、脳梗塞の再生医療で治験開始 骨髄から細胞移植

ヘルスケア
北海道・東北
科学&新技術
社会
2017/11/14 11:36
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 北海道大学は14日までに、脳梗塞の患者自身の幹細胞を使った再生医療の臨床試験(治験)を始めたと発表した。患者の骨髄から採取した幹細胞を培養して移植することで、脳神経の再生を促し、まひした手足の機能を改善するのを目指す。

 脳梗塞は脳の血管が詰まって神経が損傷する病気。発症後すぐに治療しないと、手足のまひや言語障害といった後遺症が残りやすい。北大は2人の脳梗塞患者に再生医療を行い、最終的には6人に実施する計画だ。

 1例目の患者は6月に脳梗塞を発症して入院し、2週間後に北大病院に転院した。患者の腰の骨から骨髄幹細胞を取り出して増やした後、8月に脳内に直接注入した。11月上旬には2例目の患者にも実施。幹細胞移植後、1年にわたって安全性や有効性を調べる。

 国内では年間約30万人が新たに脳梗塞を発症し、多くの患者で亡くなったり、重度の後遺症が残ったりしている。2025年には脳梗塞による後遺症に悩む要介護者は520万人にのぼると推定されている。

 発症してまもない急性期には薬物療法などがあるが、脳神経組織がいったん傷ついた後は、リハビリによる機能回復しかなく、新たな治療法の開発が求められている。

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