開城団地「稼働状態にない」 衛星写真で米シンクタンク
【ワシントン=共同】韓国が昨年2月に稼働を中断した南北経済協力事業の開城工業団地で北朝鮮が単独での工場再稼働を示唆したことに関し、米戦略国際問題研究所(CSIS)は13日までに、衛星写真の分析から若干の動きはあるものの稼働している状態ではないと指摘した。
昨年10月19日と今年10月17日の衛星写真を比較した結果、一部で車両の移動や農作業が行われている様子がうかがえたが、検問所に動きはなく、CSISは「北朝鮮側の発表を裏付ける証拠はない」と主張した。
複数の北朝鮮メディアが10月上旬「開城団地で(北朝鮮の労働者が)活気に満ちて働いている」などと報じていた。韓国統一省当局者も、街路灯の点灯や車両の移動は確認されたが「具体的な動向は把握していない」との見解を示している。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。
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