2018年9月25日(火)

欧州サッカーウォッチ(清水秀彦)

フォローする

ネイマール得たパリSGと失ったバルセロナの充実

(1/2ページ)
2017/11/15 6:30
保存
共有
印刷
その他

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は1次リーグ全6節中の4節を終えた。パリ・サンジェルマン(フランス)、マンチェスター・シティー(イングランド)がすでに16強入りを決めるなど、強豪が力を示している。

大スター獲得でパリSGに活気

 2億2200万ユーロ(約290億円)を投じてネイマールをバルセロナ(スペイン)から獲得し、注目されたパリSGはバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)を撃破するなど4連勝。莫大な金額を投じた強化は、本気で欧州王座を目指すというクラブの意志の表れだ。

 これまでも一流選手を集めてきたが、誰もが知る世界的な大スターは取っていない。それだけに今回のインパクトは強く、選手たちは「よしっ」という気になっただろう。次代を担うFWエムバペ、SBダニエウアウベスも獲得し、チームが活気づいている。

 攻撃は前線のネイマール、エムバペ、カバーニにお任せという感じで、ロナルド、ベンゼマ、ベイルを擁するレアル・マドリード(スペイン)に近い。連携うんぬんではなく、それぞれが1人で何とかしてしまう力がある。

 ネイマールはバルセロナ時代より自己主張をしている印象だ。バルセロナにはメッシがいるので、どうしても2番手扱いだった。バルセロナのサッカーはメッシを中心につくられているので、窮屈な思いをしてきただろう。それと比べると、いまは勝手が許され、持ち場を離れて自由に動いている。

 このネイマールとダニエウアウベスには欧州CLの優勝経験があり、いわば勝ち方を知っている選手だ。この補強はそういう点でも意味がある。昨季、バルセロナに大逆転を喫したように、欧州CLで涙をのんできたクラブが殻を破る可能性がある。

 問題があるとしたら守備陣か。CBチアゴシウバが衰え始めているのは、ブラジル代表として戦った日本戦でも感じた。チアゴシウバとマルキーニョスのコンビでは欧州CLの準決勝、決勝に出てくる強烈な攻撃陣が相手だと耐えきれないかもしれない。気の早い話になるが、来季以降はここの補強が必要になってくる。

バルセロナ、戦術面ですっきり

 バルセロナはネイマールを失ったにもかかわらず、3勝1分けと強さを維持している。バルベルデ新監督によって、戦術面が整理された。

 選手のポジションをある程度、固定し、役割をはっきりさせている。こうなったら誰がこう動くという約束を明確にしているのだろう。それぞれが動きやすくなっているのではないか。やっていることはオーソドックスで、ごちゃごちゃしていない。バルセロナのDNAを生かしたスタイルに戻った感じがする。

 MFパウリーニョを広州恒大(中国)から獲得したのも大きい。守備で力を発揮しては攻めに出て行く、いわゆる第2ボランチの役割を与えられ、本来の攻撃性が出てきた。それができるのはアンカーにブスケツがいるからで、センターラインに彼とCBピケがいるのはバルセロナの強みだ。

 将来のことも考えると、心配なのはイニエスタの代えがいないという点かもしれない。全盛期の力はないものの、いまだにボールの動かし方、テンポを変えているのはイニエスタだ。ラキティッチの働きも大きいのだが、イニエスタほどのものは望みようがない。

  • 1
  • 2
  • 次へ

秋割実施中!日経Wプランが12月末までお得!

保存
共有
印刷
その他

サッカーコラム

電子版トップスポーツトップ

欧州サッカーウォッチ(清水秀彦) 一覧

フォローする
レアル・マドリードの3連覇はまさに偉業。王者らしい試合運びだった=APAP

 2017年シーズンのサッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)は、スペインのレアル・マドリードが決勝戦(5月26日、ウクライナ・キエフ)でリバプールを3―1で下し、幕を閉じた。レアルは大会3連覇。その …続き (6/1)

 欧州の最強クラブを決める大会、チャンピオンズリーグ(CL)の4強が出そろった。準決勝のカードはイングランドのリバプールとイタリアのローマ、ドイツのバイエルン・ミュンヘンとスペインのレアル・マドリード …続き (4/23)

 欧州チャンピオンズリーグ(CL)は1次リーグを終え、16強による決勝トーナメント1回戦(2018年2、3月)の組み合わせが決まった。いきなりレアル・マドリード(スペイン)とパリ・サンジェルマン(フラ …続き (2017/12/19)

ハイライト・スポーツ

[PR]