2017年11月23日(木)

農相、閉門維持を確認 諫早干拓問題で現地視察

九州・沖縄
社会
2017/11/13 19:55
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 斎藤健農相は13日、長崎県の国営諫早湾干拓事業の開門問題に関連し、堤防排水門を開けないよう求める長崎県と環境悪化の原因調査のために開門が必要だと訴える佐賀県を訪れ、干拓地や有明海を視察した。斎藤氏は開門しない方針を確認し、関係県と話し合いを続ける考えを示した。現地入りは就任後初めて。

 斎藤氏は佐賀県で、有明海の海上から、ノリの色落ちの原因となる赤潮やノリ漁の状況を視察した。佐賀県側は、干拓事業の影響で赤潮が頻発していると主張。意見交換で、山口祥義知事は「水産資源の回復が願いだ」と訴え、漁業者から開門を要求する声が出た。

 干拓事業の開門を巡る訴訟で農林水産省は4月、開門差し止めを命じた長崎地裁判決に対して控訴しなかった。和解協議で開門の代わりに提示していた100億円の基金案は決裂したが、来年度予算に基金を概算要求している。

 斎藤氏はこれを踏まえ「開門によらない基金による和解を進めたい」と理解を求めた。

 これに先立ち斎藤氏は長崎県諫早市の干拓地を視察した。営農者からミニトマトのハウスを増設し、海外への輸出に力を入れていることなどの説明を受けた。

 同市内で中村法道知事と会談。中村知事は堤防の防災効果などを報告し、開門せずに問題を早期解決するよう要望した。

 斎藤氏は「開門によらない解決のために基金を予算要求した。理解を得られるよう全力を尽くしたい」と述べた。〔共同〕

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