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米運用業界 資産規模20兆ドル超え 株高・ETF人気で過去最大に  

金融機関
2017/11/13 21:00
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 【ニューヨーク=伴百江】米運用会社の資産規模が足元で20兆ドル(2300兆円弱)を超え、過去最高水準となっているもようだ。世界的な株高基調で底上げされているうえ、上場投資信託(ETF)など株価指数に連動するインデックス型の金融商品への資金流入も続いている。世界的なカネ余りや先進国での高齢化などを受けて運用業界の資産規模は今後も増加が続くとみられている。

 ブラックロックなど米市場に上場する主要運用会社5社の運用資産は9月末で9兆ドル強と、昨年末比で14.5%増加した。米運用会社全体の運用資産は昨年末で19兆ドル強。主要5社と同じペースで増えたとすると9月末時点では業界全体で22兆ドルに達した計算になる。

 主要5社の運用資産の伸びは、同期間の米S&P500種株価指数の上昇率を2ポイントほど上回った。株高の影響だけではなく、新たな運用マネーの流入を裏付ける。

 人気なのは運用手数料が低いETFなどインデックス型の金融商品だ。ETFの主要ブランド「iシェアーズ」シリーズを手掛けるブラックロックは運用資産が6兆ドル弱と過去最大を更新。

 インベスコはETF販売を手がける英金融機関ソースを傘下に収めた一方、米運用会社グッゲンハイム・パートナーズのETF部門買収を決めるなどしており、やはり運用資産は最大となった。

 運用各社の業績もインデックス運用への力の入れ具合で明暗が分かれた。2017年7~9月期の純利益は前年同期比でブラックロックが8%、インベスコも10%それぞれ増えた。T・ロウ・プライスは19%増と伸びが特に大きい。確定拠出型年金「401k」などの比率が高く、高齢化を背景に資金が継続的に流入し、業績を押し上げた。

 一方、フランクリン・リソーシズとアライアンス・バーンスタインは減益となった。両社とも企業調査などに基づいて銘柄を選別し、市場平均を超える成績を狙うアクティブ運用が中心。アクティブ型の投信は運用手数料が高めで、インデックス型のETFなどに押されている。

 アクティブ運用には、6月に始まったフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)規制の影響もある。一部の退職年金で金融商品を販売する際の手数料の説明責任を厳格化する内容で、アクティブ投信の販売が事実上難しくなったという。

 米運用業界の資産規模が20兆ドルを超えれば、金融危機があった08年末(10兆ドル強)の水準から10年足らずで倍増することになる。グローバルにみれば、新興国での中間層の台頭などを背景に運用を求めるマネーはもっと増えていきそうで、運用ビジネスの金融業界での存在感は一段と強まっていく可能性がある。

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