2017年11月21日(火)

フォード、パワースーツで頭上作業の負担を軽減

科学&新技術
BP速報
2017/11/13 23:00
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日経テクノロジーオンライン

 米Ford Motor(フォード)はエクソスケルトン(外骨格スーツ)と呼ばれるパワースーツを導入して、組み立て作業員の負担軽減と、事故率の減少に成功したと、2017年11月9日に発表した。

 同社は、ミシガン州の2工場の組み立てラインで頭上作業をする作業員の負担を軽減するため、エクソスケルトンを手掛ける米Ekso Bionicsと協力し、上半身用エクソスケルトン「EksoVest」を試験導入した。EksoVestを使った結果、事故率を83%も低減できたという。

パワースーツを装着しての作業

パワースーツを装着しての作業

 工場の作業員は1日4600回、1年間で100万回以上、腕を上げ下げしながら頭上で作業する。1回の作業では負担が少ないものの、繰り返し長期間にわたって作業することでストレスや疲労が蓄積され、けがや慢性的な身体の痛み、生産性の低下につながる。

 EksoVestは、腕を上げる動作を支援する。身長約150~190cmの人に装着でき、片腕当たり2.3~6.8kg程度の揚力を補う。重い荷物を持ち上げるためではなく、3kg程度の工具を持って上方で作業する場合の支援器具で、長時間の繰り返し作業による背中や首、肩などの負担を減らす。

 負担軽減だけでなく、けがによる仕事量制限や離職を防ぐことにもつながる。同社は米国内の2工場だけでなく、欧州や南米の工場でもEksoVestの導入を検討している。

(日経テクノロジーオンライン 櫛谷さえ子)

[日経テクノロジーオンライン 2017年11月13日掲載]

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