2017年11月18日(土)

対北朝鮮「深刻な懸念表明」 ASEAN議長声明案

トランプ歴訪
東南アジア
2017/11/13 7:00 (2017/11/13 12:09更新)
保存
共有
印刷
その他

 【マニラ=遠藤淳】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が13日、フィリピンの首都マニラで開幕した。トランプ米大統領ら18カ国の首脳が一堂に会する14日の東アジアサミットなどで、北朝鮮への対応などを協議する。ASEAN首脳会議の議長声明案には「大量破壊兵器開発の進展」という文言を新たに盛り込んだことが判明。対話路線を続ける中国やロシアに対し、圧力強化を訴える米国や日本がASEANなどと対北朝鮮包囲網を構築できるかが焦点となりそうだ。

ASEAN首脳会議の開会式に参加したトランプ米大統領(中央)ら(13日、マニラ)=ロイター

ASEAN首脳会議の開会式に参加したトランプ米大統領(中央)ら(13日、マニラ)=ロイター

 13日に開かれるASEAN首脳会議の議長声明案では、北朝鮮問題について言及。核・化学兵器、弾道ミサイルを含む大量破壊兵器の開発が進んでいることに「深刻な懸念を表明する」と記した。前回4月の議長声明にはなかった表現で、北朝鮮への批判のトーンを強めた。ただ、首脳らの議論を経て修正される可能性がある。

 議長国フィリピンのドゥテルテ大統領は13日午前の開会式でトランプ氏や安倍晋三首相、インドのモディ首相らを前に演説。「これから2日間、地域と世界の重要な議題を話し合う大切な機会になる」と述べた。

 13日はASEAN10カ国による首脳会議のほか、ASEANと米国、中国、日本との個別の首脳会議などが開かれる。14日はASEANと日中韓の首脳会議に続き、東アジアサミットが開かれ、安倍氏や中国の李克強(リー・クォーチャン)首相らが出席する。

 最大の議案は、北朝鮮の核・ミサイル問題への対応だ。13日午後のASEANと米、日との首脳会議では、トランプ氏や安倍氏が北朝鮮への圧力強化を呼びかける見通し。ASEAN加盟国には伝統的に北朝鮮と友好関係を結んできた国もあり、足並みをそろえられるかが注目される。

 ASEAN関連首脳会議に先立って、ドゥテルテ氏は12日、ブルネイのボルキア国王と会談。北朝鮮問題に触れ、「対話によって解決されるべきで近隣国の人命に影響があってはならない」と述べ、中国がカギを握っていると強調した。

 トランプ氏は当初、東アジアサミットを欠席するとしていたが一転して参加を決めた。先に訪れたベトナム・ダナンで包括的なアジア政策を初めて表明し、アジアに関与し続ける姿勢を示した。トランプ氏にとっては一連のアジア歴訪の締めくくりでもあり、北朝鮮問題などでリーダーシップを発揮したい考えだ。

 トランプ氏は13日、アジア歴訪の成果として、貿易や北朝鮮問題に関する声明を15日に発表すると語った。

 トランプ氏とともにベトナムで演説した中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は東アジアサミットには参加しない。東アジアサミットでは、中国が進出の動きを強めている南シナ海の問題も話し合われる見通し。米中が太平洋を挟んでせめぎ合うなか、トランプ氏が南シナ海問題でどのような対応をみせるのかも注目点となる。

 一連の会議では、テロ抑止に向けて過激派組織「イスラム国」(IS)に感化された過激思想の拡散防止や化学兵器の使用禁止などについても議論する。ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャの難民問題も議題に上るとみられる。

今なら有料会員限定記事がすべて読めます!
電子版10日間無料お試しキャンペーンは11月20日まで!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報