2017年11月21日(火)

日本刀見つめ心の鍛錬 関西大(キャンパス新景)

関西
2017/11/11 12:20
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 歴史上の名工らの作という日本刀7振りが机上にずらりと並んだ。鋼の鍛錬が生み出す地鉄(じがね)の複雑な文様、焼き入れが創り出す白いかすみのような刃文――。刀身を明かりにかざし目を凝らすことで現れるはかない美しさに、学生らが無言で見入る。

日本刀を鑑賞する学生ら(大阪府吹田市)

 関西大(大阪府吹田市)の日本刀研究会は関大OBで刀匠の河内國平さん(76)が「刀剣の魅力を伝えたい」と2年前に立ち上げた。博物館の学芸員を志望する学生や院生、教員ら約30人が加わり、これまでに4回の鑑賞会を開催。河内さんの作品ほか、収集家から借り受けた名刀が登場する。

 刀剣を題材にしたゲームをきっかけに若者の間で「日本刀ブーム」が続く。全ての回に参加した4年の大黒谷有芽さんは「刀の様々な表情を少しずつ目で捉えられるようになった。眺めているとわくわくする」と話す。

 安全を確保し貴重な刀剣を傷つけないよう、持ち方など注意事項は事前に学ぶ。さびの原因となるつばの飛散を防ぐため、マスクは必需品だ。集中力と確かな所作が必要な刀剣の取り扱いを通じた「心の鍛錬」(河内さん)も、会の大きな目標といい、鑑賞を終えた学生らはすがすがしい表情を浮かべていた。

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