2017年11月18日(土)

米大学で広島原爆VR体験 広島県立高の生徒ら作成

社会
2017/11/11 11:30
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 原爆投下前後の広島を仮想現実(VR)の技術を使って再現した映像が10月、米ニューヨーク州のシラキュース大で開かれた原爆展で披露された。作成したのは広島県立福山工業高(福山市)の生徒らで「自分の国が持つ核の恐ろしさを知ってもらえれば」と話す。年内いっぱい貸し出され、学生らを対象に今後も体験会を開く予定。

 シラキュース大の庄ゆた夏准教授(47)が企画、福山工業高に連絡し実現した。「被爆者との間には想像では埋められないほどの経験の差があるが、その上で学生自身ができることを考えてほしかった」と狙いを語る。

 約4分間のVR映像は爆心地の半径300メートルにあった被爆前の街並みを再現。専用のゴーグルを着けた体験者の動きに合わせ景色も変化する。途中で原爆が投下され、その後は崩れた原爆ドームや黒こげの遺体といった被爆後の街並みに変わる。

 庄准教授によると、学生や教員約30人が体験し、「怖かった」などショックを受けた様子だった。中には2001年の米中枢同時テロを連想し、「家族がうろたえていた当時を思い出した」と話す学生もいたという。

 福山工業高の長谷川勝志教諭は現地での反応を聞き「核兵器が一瞬にして日常を奪う怖さが伝わったのではないか。それだけでもやった意義はある」と話している。〔共同〕

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