2017年11月20日(月)

ベネズエラ国営電力が債務不履行 米地銀が発表

中南米
2017/11/11 6:59
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 【サンパウロ=外山尚之】債務問題に揺れる南米ベネズエラで国営のカラカス電力公社がデフォルト(債務不履行)に陥ったことが明らかになった。同社の社債を保有する米地方銀行が10日、期限日までの利払いがなかったと発表した。ベネズエラ政府はすべての対外債務を対象に債務整理を実施すると2日に通告しており、実際に未払いとなったのは初めて。

デフォルトが発覚したカラカス電力公社の本社(2007年、カラカス)=ロイター

 米地銀ウィルミントン・トラストによると2018年に償還を迎えるカラカス電力公社の社債利払いがなかったという。9日までに総額2760万ドル(約31億円)の利払いを予定していた。一方ベネズエラ政府は8日に入金しており手続き上の問題だと主張している。

 ベネズエラでは、国債や国営企業の社債に直接債務を加えた総額は1300億ドルにのぼるとされる。カラカス電力公社の債務が占める比率はわずかだが、マドゥロ政権の意向が働く国営企業の債務不履行が与える影響は広がりそうだ。

 今後、焦点になるのは国営石油会社PDVSAの動向だ。同社はベネズエラの石油産業で独占的な地位を占め、ベネズエラの外貨収入の大半は同社によるものだ。

 ベネズエラ政府が債務整理を発表した後もPDVSAは社債の利払いを続けているとされる。同社が債務不履行に陥れば、米国に保有する製油所やタンカーなど海外資産を差し押さえられて外貨収入獲得の手段を断たれることを避けるためだとみられる。PDVSAは11日に次回の社債利払い期限を控える。

 ベネズエラ政府は13日に首都カラカスで債権者との間で債務再編に関する交渉を始めるとしている。参加に慎重な欧米の機関投資家も多く、見通しは不透明だ。

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