2017年11月22日(水)

米百貨店、軟調傾向続く 年末商戦も苦戦予想

小売り・外食
北米
2017/11/11 6:49
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 【ニューヨーク=平野麻理子】主要な米百貨店の2017年8~10月期決算が10日出そろった。JCペニーとコールズはセールの効果で前年と比較可能な既存店売上高が前年同期の実績をひとまず上回ったが、メーシーズとノードストロームは下回った。ネット通販市場の拡大が止まらず、今月下旬に本格化する年末商戦でも百貨店は厳しい戦いが予想されている。

JCペニーはセール効果で既存店売上高の伸びを確保した(ニューヨーク)=ロイター

 JCペニーが10日発表した8~10月期の既存店売上高は、在庫一掃セールを実施した効果などで前年同期比1.7%伸びた。商品を割引販売したため利益率は低下し、最終損益は1億2800万ドル(約145億円)の赤字(前年同期は6700万ドルの赤字)だった。

 既存店売上高の増加率が市場予想を上回り、JCペニー株は10日の株式市場で15%上昇した。10月末に8~10月期の赤字拡大見通しを示しており、株価が1日で15%下落した経緯がある。マービン・エリソン最高経営責任者(CEO)は「セールは短期では利益に悪影響を与えたが、第4四半期と18年度に向けて正しい選択となるはずだ」とコメントした。

 前日9日に決算を発表したコールズは9月前後の新学期商戦が好調で、既存店売上高が0.1%増えた。一方、メーシーズとノードストロームはそれぞれ3.6%減、0.9%減だった。

 8~10月期決算は強弱が入り交じる結果となったが、ネット通販の浸透で百貨店が苦境に立たされる構図は変わっていない。堅調な米景気を背景に今年の年末商戦は盛り上がりが予想されるが、モルガン・スタンレーは消費者の「実店舗離れ」が加速すると予想している。百貨店各社は比較的好調なアウトレット業態や自社のネット部門に投資し、ネット専業勢力に立ち向かう考えだ。

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