2017年11月18日(土)

日ロ経済活動、年明け協議 首脳会談
次官級で枠組み確認へ

政治
南西ア・オセアニア
2017/11/10 22:38
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 【ダナン=地曳航也】安倍晋三首相は10日、訪問先のベトナム・ダナンでロシアのプーチン大統領と1時間強会談した。日本側の説明によると北方四島での共同経済活動に関し、人の往来を可能にする法律や制度の枠組みなどを議論する次官級協議を年明けにも開くことで合意。元島民の空路墓参を来年も続ける方針で一致した。対北朝鮮では緊密な連携を確認し、首相が圧力強化に向け役割を果たすよう働きかけた。

 会談前にロシアのプーチン大統領(右)と握手する安倍首相=10日、ベトナム・ダナン(共同)

 首相とプーチン氏の会談は9月のロシアのウラジオストク以来で、第1次安倍政権から通算20回目となる。2018年3月のロシア大統領選前の最後の日ロ首脳会談になるとの見方がある。今回の会談は、全体会合が50分、通訳だけを交えた首脳だけのやりとりが15分という時間配分だった。冒頭、プーチン氏は衆院選の自民党の勝利に祝意を伝えた。

 会談では北方四島で実施する共同経済活動の進捗を確認。9月のウラジオストク会談で合意した養殖や観光など5分野の優先事業を来春に具体化させるため、検討を加速することで一致した。事業内容と北方四島に人が訪れるための具体的な枠組みを議論する作業部会をそれぞれ年内に開いたうえで、年明けにも次官級協議を開催する。

 共同経済活動を巡っては、16年12月のプーチン氏の来日時に両国の法的立場を害さない「特別な制度」での実施で合意した。首相は会談後、記者団に「合意を着実に前進させる。4島の帰属問題を解決し、平和条約を締結していくために一歩一歩着実に前進していきたい」と語った。

 元島民の自由往来についても協議した。9月に初めて実現した航空機での墓参を来年も継続することで一致した。

 対北朝鮮では、非核化に向け、石油供給の制限などを盛り込んだ国連安全保障理事会の制裁決議の厳格な履行を申し合わせた。首相は北朝鮮への圧力を強めるうえでロシアに大きな役割を果たすよう呼びかけた。

 9月の日ロ首脳会談では、プーチン氏が「関係者全てが対話に参加することが必要だ」と対話を重視する考えを示し、圧力強化では溝もあった。日本政府関係者は今回の会談でプーチン氏から対話への言及があったかについて「詳細は控える」としている。

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