2017年11月19日(日)

下肢装具の部材 炭素繊維で軽く 岐阜の産学官

中部
科学&新技術
2017/11/10 22:00
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 岐阜県工業技術研究所(関市)や岐阜大学(岐阜市)など同県の産学官は、脚がまひした人がリハビリのために取り付ける「下肢装具」の部材を炭素繊維で作り、軽量化することに成功した。主要部材を金属製にするより価格も抑えられるという。現在、岐阜大で患者約50人が試作品を利用しており、さらなる普及を目指して改良余地などを探っているという。

新しく開発した下肢装具(右)の重さは従来品(左)の半分以下(岐阜県庁)

 福祉用機器メーカーの今仙技術研究所(同県各務原市)なども開発に参加した。

 「下肢装具」は脳梗塞などで半身がマヒした人などが、立ったり歩いたりするのをサポートする器具。脚をアルミなど金属で挟み込む構造となっている。リハビリの初期に使うものは太ももから下を支えるが、現在主流の金属製は平均1.5キロの重さがあり、価格も20万~30万円ほどかかる例が多い。

 同研究所などは、航空機や自動車にも使われている炭素繊維を素材とした「炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)」を金属の代わりに使って、下肢装具を作った。CFRTPは軽いだけでなく、熱で成型しやすく、個々の患者の体形に合った装具を作りやすい。

 今回試作した装具は600グラム程度の重さとなり、価格も9万円程度となると試算されるという。

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