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ラグビー用具大手CEO「英中連合でアジア開拓」

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2017/11/13 6:30
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 2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会をアジア市場開拓の好機と位置づける大手ラグビー用具メーカーがある。スクラムマシン(スクラムの練習台)などを製造・販売する英国のRHINO RUGBY(ライノラグビー)だ。現役時代に神戸製鋼のSOとしてプレーしたレジ・クラーク最高経営責任者(CEO)に、アジア初のW杯を経営にどう生かすかを聞いた。

中国からアジア全体へ供給

 ――ラグビーの練習器具の市場が大きい国や、今後注目している国は。

 「イングランドが最大の市場だが、今はラグビー史上、最も成長を続けている国が2つある。1つが米国で、特に女子の選手が増えている」

「中国企業との提携はアジア市場開拓の大きなステップ」と語るクラークCEO

「中国企業との提携はアジア市場開拓の大きなステップ」と語るクラークCEO

 「将来的には中国が伸びるだろう。7人制ラグビーが(16年リオデジャネイロ大会から)五輪の実施競技になったので、政府もラグビーに力を入れようとしている。特に女子の7人制でメダルを取りたいと考えているようだ。(中国の電子商取引最大手アリババ集団のスポーツ関連会社である)アリスポーツもラグビーに巨額を投資すると発表している。ライノにとっても非常に大きなチャンスがある」

 ――中国市場をどのように開拓するのか。

 「(9月に)中国に行き、泰山体育産業集団というメーカーを訪れた。2000人の従業員を持ち、体操器具を過去3大会の五輪に提供しているという。金属や部品製造の技術を持っているので、将来的にライノの製品をつくってほしいと思っている」

 「我々は戦略的にアジアにフォーカスしている。現在、米国と英国、エストニア、南アフリカ、ニュージーランドで製品を生産しているが、アジア(でのビジネス展開)にはあまり便利な場所ではない。アジアの生産拠点が必要だったので、泰山体育産業集団を訪れた。合意に至れば、彼らが中国やアジア市場全体にライノの用具を供給する」

 ――泰山との提携でどのような効果が出そうか。

 「現状では、日本で我々の練習器具を売る場合、英国からの輸送費が器具本体の価格の3倍もかかる。(輸送費が減って売値が下がることは)とても大きなステップだ」

「ボールやウエアで稼いでいく」

 ――そのほかの経営戦略は。

 「ライノは10年前に2つの戦略を立てた。1つ目は世界一の練習器具メーカーであり続けること。スクラムマシンは今後も作り続けるし、練習器具は現在、世界で75%のシェアがあると考えている。ただ、市場規模はとても小さいのが実情だ」

 「2つ目は、我々のブランドやロゴを他の製品にもっと展開することだ。ラグビーボールでは、(英国メーカーの)ギルバートが現在、世界の80~90%のシェアを持っていると思う。我々は5%しかない。でも、こちらの方が大きな市場だ」

 「我々はチームウエア(試合用ジャージーや練習着)のシェアも3~4%程度だが、(プレーをしないファンも購入するため)この市場も大きい。ライノがこれから稼ぐのはスクラムマシンではなく、ボールやウエアだろう」

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