2017年11月24日(金)

熊本大、腎臓の主な構造を立体的に再現 ES細胞利用

ヘルスケア
九州・沖縄
科学&新技術
社会
2017/11/10 2:00
保存
共有
印刷
その他

 熊本大学の西中村隆一教授らはマウスを使い、腎臓の主な構造を立体的に再現する手法を開発した。胚性幹細胞(ES細胞)などから作った複数の腎臓細胞を一緒に培養した。ES細胞やiPS細胞を活用して腎臓の正常な機能を取り戻す再生医療などの足がかりになる。成果は米科学誌セル・ステムセル(電子版)に10日掲載される。

 腎臓は血液をろ過して老廃物を尿として体外に出すなどの働きがある。糖尿病などで腎機能が低下し重症になると、人工透析を余儀なくされる。

 研究チームは胎児期の腎臓の立体構造形成に重要な「尿管芽」と呼ぶ細胞に注目した。マウスのES細胞からこの細胞を育てる手法を開発した。また尿を作る組織「ネフロン」のもとになる細胞もES細胞から育てた。

 これらをマウスの胎児から取った別の細胞と混ぜ合わせて培養した。腎臓の主な構造を立体的に再現できた。ただ本来周囲に張り巡らされる血管は備えていないという。

 チームはヒトiPS細胞から尿管芽を作れることも確認した。遺伝子異常から腎臓が正しく形成されない患者の詳細な原因解明などに役立てる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報