2017年11月22日(水)

台湾ペガトロン、32%減益 7~9月期最終
iPhoneで一時部品不足

エレキ
中国・台湾
2017/11/9 23:00
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 【台北=伊原健作】台湾の電子機器の受託製造サービス(EMS)大手、和碩聯合科技(ペガトロン)が9日に発表した2017年7~9月期連結決算は、純利益が前年同期比32%減の36億台湾ドル(約140億円)だった。生産拠点である中国での人件費の高騰が響いた。米アップルの新型スマートフォン(スマホ)の組み立てで、部品不足が一時発生したことも足かせになった。

 売上高は3368億台湾ドルと7%増えたが、営業利益は43億台湾ドルと44%減った。林秋炭・最高財務責任者(CFO)は中国の人件費高騰が採算を圧迫したと説明し、さらに9月後半ごろまでに一時「部品不足で人員を配置しても仕事がない状況が発生した」と話した。

 同社はiPhone(アイフォーン)の組み立てで鴻海(ホンハイ)精密工業に次ぐ存在だ。半導体メモリーやディスプレーなどが不足し、生産に支障が出たと示唆した。新型iPhoneのうち、顔認証機能の関連工程の不調で、出荷量確保に懸念が出ていた「X」(テン)は鴻海が主に担い、ペガトロンは「8」が主力とされる。いずれも仕様変更が多く、サプライヤーの負担が膨らんだようだ。

 EMSの収益性低下は鮮明だ。アップルなどのパソコンを担う仁宝電脳工業(コンパル)は9日、7~9月期の連結営業利益が16%減の29億台湾ドルになったと発表。メモリーなど部品の価格が高騰し、コストが増えた分を顧客に転嫁できずにいる。陳瑞聡・総経理(社長)は18年は「パソコン市場は穏やかな伸びを確保できそう」としたが、「メモリー不足は続くだろう」と警戒をにじませた。

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