2017年11月21日(火)

ヤマハ発が3輪EVを披露 シニアカー用途に

科学&新技術
BP速報
2017/11/10 6:00
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日経テクノロジーオンライン

ヤマハ発動機が開発した3輪電気自動車(EV)コミューター「07GEN」

ヤマハ発動機が開発した3輪電気自動車(EV)コミューター「07GEN」

 ヤマハ発動機は3輪の電気自動車(EV)コミューターを「超福祉展」(渋谷ヒカリエ、2017年11月7~13日)で披露した。名称は「07GEN」。ハンドル型電動車椅子(通称シニアカー)としての活用を想定し、歩道を走れる。運転免許を必要としない。最高速度は6km/h、充電1回あたりの航続可能距離は30kmを見込む。

 シニア世代が気軽に楽しく乗れて愛着が湧く乗り物――。これが同車両の開発でヤマハ発が打ち出したコンセプトである。こだわったのは車両デザイン。従来の2輪車にはない管楽器に似た材質を、自転車と同様のスチール製のパイプ骨格で表現した。「2輪車を手掛けるヤマハ発と、楽器を手掛けるヤマハ。それぞれのデザイン部門の交流によって実現した」(ヤマハ発)という。

 駆動系の部品は同社の電動車いす「JW」と共用している。左右後輪にインホイールモーター(IWM)を搭載。後輪駆動で走行する。2輪車のように、ステアリング右手側のアクセルをひねると前進する。同位置に設置したボタンを押すと後退できるようになる。

 モーターの出力は1個あたり100~120W。モーター内に組み込んだギアで減速させて、6kmという低速でも安定してトルクを出せるようにした。出力は電動車いす向けと同様だが、制御に独自の“味付け”を加えている。搭載する電池は、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池の2種類を用意。航続可能距離はニッケル水素電池で約15km、リチウムイオン電池では約30kmだという。1日あたりの走行距離など、利用者の要望に合わせて搭載する電池を変える。

 後輪に搭載したIWMの他に、座席を昇降させるためのモーターを備えている。モーターの回転でボールねじを動かす。座席を押し上げたり、下げたりできる。「日常生活のあらゆる場面で使いやすくした。例えば、座席の位置を上げれば、目線より少し高い位置にあるものを取りやすくなる。電動のため搭乗者の負担も小さい」(同社)という。量産に向けて、まずは実証実験を通して使い勝手を検討する。

(日経テクノロジーオンライン 窪野薫)

[日経テクノロジーオンライン 2017年11月9日掲載]

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