2017年11月21日(火)

英メイ政権に打撃、また閣僚辞任 1週間で2人

政治
ヨーロッパ
ビジネス
2017/11/9 10:15
保存
共有
印刷
その他

 【ロンドン=小滝麻理子】英国のパテル国際開発相は8日、政府に無断でイスラエルのネタニヤフ首相らと会談した責任をとって辞任した。英政府内ではセクハラ問題でファロン国防相が約1週間前に辞任したばかり。6月の総選挙で与党の過半数割れを招き、弱体化が進んでいるメイ政権にとってさらなる打撃となるのは避けられない。

国際開発相を辞任したパテル氏=ロイター

国防相を辞任したファロン氏=ロイター

 英メディアによると、パテル氏は8月、イスラエルで休暇中にネタニヤフ氏のほか、政府当局者らと会談。さらに9月にもロンドンとニューヨークで政府に無断で関係者らと面談した。英国では閣僚が外国の要人と会う際は、外務省を通す必要があるが、パテル氏は事前に報告せず、閣僚規範に違反したとされる。

 パテル氏はアフリカ東部ウガンダに向かっていたが、メイ氏が8日に英国に呼び戻した。パテル氏は同日、辞表を提出した。

 メイ政権内はこのところ、相次ぐ閣僚の不祥事に見舞われている。ファロン氏がセクハラで辞任したばかりのほか、政権ナンバー2のグリーン筆頭国務相もセクハラ疑惑で政府の調査を受けている。このほか、ジョンソン外相が、イランで拘束されている英国人女性について不適切な発言を行ったことが国内で大きな反発を呼び、野党などから辞任を求める声も出ている。

 相次ぐ不祥事の対応にメイ政権は追われ、政権運営に深刻な影響が出かねない。英国と欧州連合(EU)は週内に離脱交渉を再開するが、英政府は離脱交渉に向き合う余裕がないのが実情だ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報