2019年1月23日(水)

トヨタ、IoTで車保険割引 安全運転なら安く、国内初

2017/11/8 22:43
保存
共有
印刷
その他

トヨタ自動車は8日、安全運転の度合いに応じて保険料を割り引く保険をあいおいニッセイ同和損害保険と共同で開発したと発表した。あらゆるモノがネットにつながるIoTの技術で得た情報で安全運転のスキルを評価する。車から自動的に送られるデータを保険料に反映させる保険は国内初。車から得たビッグデータでサービスを創出する動きが広がってきた。

開発した保険は車載通信機を使って送られてくるアクセルやブレーキの操作、速度などのデータから、安全運転かどうかを100点満点で評価する。急ブレーキや急発進などが多ければ点数が下がる。毎月の点数と走行距離によって保険料の割引額が変わる。

2018年1月以降、まず高級車ブランド「レクサス」の新車を対象に保険を提供する。トヨタブランドでは18年夏以降に発売する新型「クラウン」から順次対象車種を拡大させていく予定だ。保険は全国のトヨタ、レクサス店などを通し販売していく。

カーシェアや配車アプリの普及で車の価値は「所有から利用」へシフトしつつある。トヨタは20年までに日米で販売する新車に車載通信機を標準搭載する予定。通信機能を持つコネクテッドカー(つながる車)から収集するビッグデータを生かし、自動車の販売だけでなくサービスでも稼げる事業モデル構築を急いでいる。

新たな保険の開発もそうした戦略の一環だ。保険料の割引というメリットを通じて既存顧客の囲い込みを狙う。

今回の保険は基本保険料と運転分保険料で構成されている。安全運転の点数で料金が変わるのは運転分保険料の部分で、最大の割引率は80%となる。

年間走行距離が8000キロメートルなどの条件で比べると、安全運転の度合いが59点以下だと割引なしで1万2000円だが、80点以上になると2400円まで下がる。基本保険料は9万1200円で変わらないため保険料全体での割引率は最大で9%となる。

ドライバーは運転ごとにスマートフォン(スマホ)のアプリなどを通し、安全運転の点数を確認できるほか、運転のアドバイスを得ることができる。月単位の得点や今月の保険料などを確認できる。こうしたサービスを通じ安全運転への意識を高める狙いもある。

運転技術を保険料に反映させる保険は増えている。損害保険ジャパン日本興亜は安全運転度合いに応じて18年1月以降の保険料を割り引くサービスを提供する。ソニー損害保険もスムーズな運転をした人に保険料をキャッシュバックする自動車保険を販売している。

ただこれらの保険ではスマートフォンや後付けの専用端末を使う必要があった。コネクテッドカーの普及により自動車メーカーと保険会社の連携が進みそうだ。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報