2017年11月23日(木)

前回五輪時の渋谷、VRで再現 民間が企画

東京
2017/11/8 18:10
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 前回の東京五輪が開かれた1964年当時の渋谷を仮想現実(VR)で再現するプロジェクトが始まった。テレビプロデューサーらが設立した一般社団法人が企画し、家庭や会社に眠る写真の提供を呼びかける。東京五輪が開かれる2020年には渋谷だけでなく、当時の東京全体の姿をよみがえらせたい考えだ。

記者会見にはタレントの萩本欽一氏や東急の野本社長、渋谷区の長谷部健区長が参加した(渋谷ヒカリエ)

当時撮られた複数の写真を基に、1964年の渋谷を3Dで再現した

 「みんなで作るタイムマシン」プロジェクトは、一般社団法人「1964 TOKYO VR」が始めた。2次元画像を3次元(3D)化する「フォトグラメトリー」と呼ばれる技術を使い、当時の写真から64年の渋谷の街並みを3DのVRで再現。インターネット上などで公開する。

 まず渋谷に本社を置く東京急行電鉄や渋谷区から400枚ずつ提供を受けた写真をもとに、渋谷駅周辺の3DのVRを試作した。ただ全方向からの写真がそろっていないため、まだ不完全だという。渋谷の街並みをより忠実に再現するには、さまざまな角度から撮影した写真が必要になる。

 64年前後のそれぞれ約10年間に渋谷で撮影された写真を募集する。写真をスキャンし、撮影場所や年代などの情報とともに「1964 TOKYO VR」の公式ウェブサイトから投稿する。郵送でも受け付けるが、返却はできないという。

 資金面で協力する賛助会員も募る。第1号の特別賛助会員になったタレントの萩本欽一氏は「64年はちょうど渋谷に住んでいた。(プロジェクトは)見ていて面白い。楽しみにしている」と期待を寄せた。写真を提供した東急の野本弘文社長は「渋谷は東急にとって一番縁がある。渋谷はどんどん変わっていく。期待してほしい」と話した。

 半年後をめどに渋谷の街並みを再現する。東京五輪が開かれる20年には渋谷だけでなく、東京全体の姿をVRで再現したいという。「1964 TOKYO VR」の代表理事を務める日本テレビの土屋敏男氏は「まずは渋谷から始めて、新宿や浅草なども写真が集まるようなら同時に始めたい。目標としては20年までに東京中を再現したい」と力を込める。

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