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Sansanにゴールドマン出資 寺田社長「アジアで名刺管理」

名刺管理サービスのSansan(東京・渋谷)は8日、米投資銀行大手のゴールドマン・サックスと三井住友トラスト・インベストメントが運営する投資ファンドのジャパン・コインベストから出資を受けたと発表した。新株を発行せず、両者は既存株主から買い取る。Sansanは国内で180万人以上に提供する個人向けの名刺管理サービス「Eight(エイト)」を月内にインドで始める計画で、ゴールドマンらの知見を取り込み海外展開を加速する。寺田親弘社長に背景を聞いた。

寺田親弘社長は三井物産を退職し、2007年にSansanを立ち上げた(東京都渋谷区)

2年後に1万社に

――今回新たな株主を迎えた背景はなんですか。

「新株を発行せずに新しい株主を迎え入れるのは、初めてだ。三井物産を退職してSansanを立ち上げて10年たち、創業初期からの株主が株を持ち替える動きも一部である。アジア進出を本格化するなか、ゴールドマンが世界各地に持つネットワークのほか、様々な企業に投資するゴールドマンとジャパン・コインベストからの助言を受けて成長を加速したい」

――8月にトヨタ自動車などが出資する「未来創生ファンド」のほか、米DCMベンチャーズ、セールスフォース・ドットコムから42億円を調達しました。

「調達した資金は、国内外でのマーケティングを強化するのに充てる予定で、利用者数を増やしていきたい。国内ではエイトのマーケティングを本格的に開始して利用者を500万人に引き上げるほか、6000社が導入している法人向けの『Sansan(サンサン)』は2年後に1万社にしたい」

「アジアを中心に海外展開も本格化する。サンサンは現地に進出する日系企業を通じて導入企業を広げる戦略で、個人向けのエイトは月内のインドを皮切りにアプリの配信を始める予定だ。インドネシアなどその他の国でもサービス開始の準備に着手している」

名刺とは出会い

――名刺管理サービスを手がける企業が増えているほか、米リンクトインなどビジネスSNS(交流サイト)も交え、競争が激しくなっているように見えます。

「競合から学ぶべきところは学んでいきたいが、競争が激しくなっている実感はあまりない。10年間培ってきたデータ入力の正確性やセキュリティーへの信頼性、(使いやすさなど)ユーザー体験の質に自信がある」

「Sansanは人類史上、最も名刺のことを考えてきたと自負している。誰もそんな称号を欲しくないと思うが。考えに考えた結論は、名刺の意味するものは紙でも連絡先でもなく出会いであり、それを資産に変える存在でありたいということ。社内の人が会った膨大な名刺データベースの中から、人工知能(AI)が次はこの人に会ってみたら?と推薦してくれる機能も実験している。人と人が効果的に出会える仕組みづくりに向けて、サービスを磨いていきたい」

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