2017年11月22日(水)

「人工流れ星」プロジェクト JALとファミマが参加

科学&新技術
BP速報
2017/11/8 18:00
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日経テクノロジーオンライン

 人工流れ星の開発を進めているALE(東京都港区)は、ファミリーマート日本航空(JAL)が人工流れ星プロジェクト「SHOOTING STAR challenge」の初のオフィシャルパートナーに決定したと発表した。

左から日本航空代表取締役専務執行役員の大川順子氏、ALE CTOの桑原聡文氏、ALE代表取締役社長の岡島玲奈氏、ファミリーマート代表取締役社長の澤田貴司氏

左から日本航空代表取締役専務執行役員の大川順子氏、ALE CTOの桑原聡文氏、ALE代表取締役社長の岡島玲奈氏、ファミリーマート代表取締役社長の澤田貴司氏

 ALEは、「科学とエンターテインメントの融合を目指し」(同社)、人為的に流れ星を発生させる事業の研究・開発を進めている宇宙事業ベンチャー。同プロジェクトは、その技術開発を支援するもので、東北大学や首都大学東京、日本大学、神奈川工科大学の研究室などが参加して技術支援している。

 ALEが開発している人工流れ星は、人工衛星から小さな粒を放出して大気圏に突入させて発生させるもので、地上では直径200kmの範囲で人工流れ星が見られるという。第1弾として2018年末~2019年初頭にかけて専用の人工衛星を打ち上げ、2019年初夏に広島・瀬戸内地域で実施する計画だ。

人工流れ星の第一弾の実施地域。広島・瀬戸内地区を中心とした直径200kmの範囲で見られるようにする計画だ。

人工流れ星の第一弾の実施地域。広島・瀬戸内地区を中心とした直径200kmの範囲で見られるようにする計画だ。

 「全ての人が上を向く日にしたい」――。獅子座流星群を見て人工流れ星を思いついたというALE代表取締役社長の岡島礼奈氏は、打ち上げに向けてこう語った。「かつて航空機が今のように多くの人を乗せて飛ぶとは誰も想像していなかった。人工流れ星も飛行機のように人々にとって当たり前のものになることを狙っている」(同氏)。さらに、「人工流れ星は、エンターテインメントであると同時に科学実験。日本の技術力の結晶ともいえる。技術開発や事業を通じて基礎科学の発展に貢献したい」と高度な技術を持つベンチャーであることも強調した。

 実際、JALはパートナーになった理由の1つとして、「人工流れ星の観測により高層大気の気温・密度・動きについて解明可能になり、中・長期的な気候環境変動のデータや洞察を得られることが航空機の効率的な運行などに役立つ点に着目した」としている。人工衛星打ち上げにおける輸送協力やJALが保有する設備での実験支援なども予定しているという。

プロジェクトを説明する岡島氏

プロジェクトを説明する岡島氏

 JALとファミリーマートは、同プロジェクトに資金提供するとともに、2019年の人工流れ星の実施第1弾に合わせてコラボ商品やタイアップ商品を開発する他、観察会などのイベントなどを企画していきたいとしている。ファミリーマート代表取締役社長の澤田貴司氏は、「取り引き先のメーカーにコラボ商品の開発を持ちかけており、既に数社と具体的な話を進めている」などと語った。第1弾の実施時には広島県内の300店舗で星見イベントを行うといったことも検討しているという。

(日経テクノロジーオンライン 吉田勝)

[日経テクノロジーオンライン 2017年11月7日掲載]

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